この記事は2022年3月23日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


豪ドル
(画像=PIXTA)

2022年3月23日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

セントルイス連銀のブラード総裁は「金融当局がどの程度の速さで動くべきか」の質問に対し、「速いほどいい」と回答。

「1994年の引き締めサイクルないし、緩和解除サイクルが恐らく最もいい例になるだろう」と説明し、政策金利が今年(2022年)3%を超える金融引き締めをあらためて呼び掛けた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米国債相場は金融引き締めに呼応して、この日も大きく下落。米10年債利回りは2.38%まで上昇。米ドル/円と相関性が高いといわれる米2年債利回りは2.1954%まで上昇。

結果、米ドル/円は一時、121.41円まで続伸。先週3月18日(金)の日本銀行・黒田総裁の「円安容認」ともとれるコメントを受け、円安が加速。米ドル/円は年初来高値を大きく超えて、一時、121.41円まで急騰した。米ドル/円の次の目標は125円だろうか。

米ドル/円でドルが急騰するなか、豪ドル/米ドルは年初来高値を更新し、一時、0.7475ドルまでドル安、豪ドル高へ(こちらはドル安)。

豪ドル/円=米ドル/円 × 豪ドル/米ドル。米ドル/円も豪ドル/米ドルも年初来高値を更新しているなか、豪ドル/円は年初来高値を更新し、節目である90.3円(2017年9月の高値)をあっさりブレイクし、一時90.65円まで続伸。

中期での豪ドル/円は100円を目指すと想定。年初来も、ウクライナ侵攻以降も、最も値を伸ばしている通貨ペアである豪ドル/円のロングを継続する。

▽豪ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。