この記事は2022年4月4日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年4月4日(月)の午前8時に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
竹内のりひろ 1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう |
現在の為替相場の傾向や相場観
先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨は上位よりユーロ(プラス1.14%)、スイスフラン(プラス0.55%)と続いた。
一方で、下落通貨でも同様にポンド(マイナス0.51%)、NZドル(マイナス0.50%)、円(マイナス0.42%)、カナダドル(マイナス0.3%)、豪ドル(マイナス0.17%)と続く。米ドル/円は2021年来高値の125.1円から、一旦、121.28円までの大きな反落になったが、週足では上ひげ陽線となっている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米ドル/円は先週、125円という「黒田ライン」を一時的に上回った。ただ、3週間弱でほぼ10円近く上昇してきたわけで、一旦、調整局面入りは不可避だろう。いくつもの節目を短期間に抜けてきたことで、当面の取引レンジを120~125円程度に上方修正しておく。
日本時間2022年4月7日(木)未明に、先月開催分のFOMC議事要旨が公開予定。過去の議論は関係ないという見方もできるが、前回会合では政策決定は全会一致ではなく、生々しい金融正常化をめぐる白熱した議論が展開されていたことが判明するだろう。
米ドル/円を取り巻く環境は変わらないが、調整局面入りだろう。広く120~125円、コアレンジを121~124円程度に設定してレンジトレードを手掛けたい。ボラティリティ換算の予想レンジは、米ドル/円で120.8~124.2円、ユーロ/米ドルで1.096~1.12ドル、ユーロ/円で133.5~137.5円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。