日経平均 | 2万7,665.98円 ▼155.45円 |
為替 | 1ドル=122.44円 |
売買高(東証一部、以下同) | 11億9,029万株 |
売買代金 | 2兆8,935億6,400万円 |
値上り銘柄数 | 1,080銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,002銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 112.49% |
市況概況
米国株安を受けて売り先行も月初の買いで下げ渋り
米国株が大幅安になったことや、朝方に発表された日銀短観が芳しくなかったことから売り先行になった。
寄り付きから大きく売られて始まり、それが一巡した後は週末の手仕舞い売りや配当取り後の手仕舞い売りに押されて大きく下落。下値の節目と見られた2万7,500円では止まらず、さらに下値を試すような動きになった。それでも、売り一巡後は月初の買いも入り、ジリジリと値を戻して前場の取引を終えた。
昼の時間帯は買戻しが入って戻り歩調となり、後場は下げ幅を縮小しての始まりになった。積極的に買い上がる材料があるわけではなかったが、月初の買いがみられて指数を下支えした。
一方、配当取り後の手仕舞い売りも執拗にでている雰囲気で、週末ということもあり、上値は重く、「下げないものの上がらない」ということで方向感に乏しい展開だった。
小型銘柄も週末の持ち高調整の売り買いでまちまちだった。市場再編などはまったく影響がない感じで、東証マザーズ指数は小幅高、二部株指数は小幅安、日経ジャスダック平均も軟調となった。これらの指数は、東証マザーズを除いて算出は本日で終了する。
先物はまとまった売り買いが少なく、持高調整の売り買い、配当取りのための先物売りが中心ということで指数の上値を押さえる要因となっていた。
目先的な過熱感が強いこともあり「買われ過ぎ銘柄」から売られるという展開になった。割安感が強い銘柄でも高配当銘柄はすでに高値圏にあっただけに、配当落ち分を埋められず、指数を押し上げるようなこともない。当面は上値の重さを嫌気しては売り直されると思う。
テクニカル分析
日経平均
75日移動平均線や雲にサポートされて下げ渋りになったが、雲の下落が続くこともあり、冴えない展開が続くだろう。
あれやこれやと一言
米国株の動向に振らされるように寄り付きから大きく売られて始まった。月初の買いで下げ渋りにはなったが、い買戻し一巡感があり、月初の買い以外の買いが見当たらないという感じだ。下値を試すというよりは上がったものが売られるということで、押し目買いが入ることはなかった。
日銀短観が予想されたとはいえ、芳しくなかったこともあり、積極的に買い上がる材料には乏しいという感じだ。それでも空売りをしても踏みあげさせられるだけで、空売りしずらく、買い戻しがはいらない。
何も好転していないなかで急騰してきた相場だけに、どこまで下がるのかが見えない面はあるだろう。今期、業績に対しての懸念が強まれば、2021年9月の「行って来い相場」のような展開になるだろうし、業績懸念が強まるということがなくても買われすぎた銘柄から売り直されそうだ。
まだ、高値圏での保ち合いが続いているという見方はできるが、2万8,000円水準が上値という印象になりそうだ。市場変更の影響などはほとんどないと思うが、浮動株の計算方法が変更することでさらに右往左往する銘柄が多くなり、日経平均自体も振れが大きくなると思う。
当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。