この記事は2022年6月13日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年6月13日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
竹内のりひろ 1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう |
現在の為替相場の傾向や相場観
2022年6月6日(月)から1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が下落、ドルが全面高となっている。円の下落幅は、スイスフランに続く-2.58%となり、引き続き円売りが加速している。
2022年6月10日(金)発表の米国のCPI(消費者物価指数)が市場予想を上回り、日本と海外の金融政策の方向性の違いが再び意識されている。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国では2022年6月16日(木)日本時間未明にFOMCで金融政策を発表する。FRBは3、6、9、12月の各FOMC会合では、この先の経済見通しと政策金利の見通しであるドットチャートを公開している。今回はこの重要会合であり、注目度は高い。
すでに50bp(0.50%)の利上げは市場に完全に織り込まれ、焦点はパウエルFRB議長が会見でどのような金融引き締め見通しを示すかに移る。
日銀は2022年6月17日(金)に政策発表するが、市場コンセンサスで据え置きとなっている。黒田日銀総裁は、足元で進む円安に対し、国会答弁等を通じて微妙な発言の変化も見せ始める。
基本スタンスとして米ドル/円の押し目買い継続だろうが、今週は上下どちらにも大きく振れる可能性があり、リスク管理を徹底したい。
ボラティリティからの予想レンジは、米ドル/円で132.00~136.50円、ユーロ/米ドルで1.0300~1.0600ドル、ユーロ/円で138.50~143.00円とみている。
▽米ドル/円の日足チャート
▽ユーロ/米ドルの日足チャート
▽ユーロ/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。