楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管する方法とは?乗り換える手順やその際の注意点も
(画像=ZUU online編集部)

投資信託は、移管元の証券会社と移管先の証券会社双方で取り扱いがあれば移管できます。楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管するには、書面での手続きが必要となります。

楽天証券からSBI証券に乗り換えるべきだと感じた方は、この記事の手順にしたがって手続きを進めましょう。

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楽天証券からSBI証券へ投資信託を乗り換える手順

楽天証券からSBI証券へ投資信託を乗り換える方法とは?方法や注意点を解説
(画像=musestudio/stock.adobe.com)

楽天証券からSBI証券へ投資信託を乗り換える手順を解説します。事前に、移管したい投資信託がSBI証券へ移管可能な商品かどうか確認しましょう。SBI証券で取り扱っている投資信託であれば移管できます。

投信口座振替依頼書を印刷

楽天証券からSBI証券への移管は、書面による手続きが必要です。楽天証券の総合口座へPCサイトにてログイン後、画面右上の「マイメニュー」から「移管、買取請求」の順に選択しましょう。

楽天証券

PDFファイル「投資信託移管の申し込み手順と口座振替依頼書面」をダウンロードして印刷します。

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投信口座振替依頼書に必要事項を記載して楽天証券へ返送

依頼書に記載されている記入方法を確認して、必要事項を記入しましょう。定形の封筒に返信用ラベルを貼り付けて、楽天証券へ書類を返送します。

楽天証券

投資信託の移管手数料は、1銘柄3,300円です。証券口座の預り金残高が不足していると移管手続きは全てキャンセルされてしまいます。楽天銀行との自動入出金を設定していると、移管手数料が楽天銀行へ自動出金されることがあるので、「自動出金時に残す金額」の設定を忘れないようにしましょう。

自動出金時に残す金額は、楽天証券のログイン画面右上の「マネーブリッジ」から手続きできます。

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移管手続きが完了したことをSBI証券の管理画面で確認する

移管手続きの完了は、移管先のSBI証券の管理画面で確認します。手続きが完了するまでには2週間程度かかり、決算日などを挟む場合は最長1ヵ月かかる場合があります。

投資信託入庫申込書をSBI証券に送付する

楽天証券に支払った投資信託の移管手数料は、SBI証券の投信お引越しプログラムでキャッシュバックできます。「投資信託入庫申込書(投信お引越しプログラム申込書)」に楽天証券から移管した銘柄名と移管手数料を記入し、移管手数料がわかる書面を同封の上、送付しましょう。

移管手数料がわかる書面については、移管完了時に配信される「移管手続き完了に関するお知らせ」を印刷したものを同封すれば足ります。

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SBI証券に投資信託を乗り換えるなら覚えておきたい「投信お引越しプログラム」

SBI証券では、2022年1月1日より「投信お引越しプログラム」を開始しています。他社からSBI証券に投資信託を移管するときに他社に支払った出庫手数料を全額負担します。

プログラム対象者

投信お引越しプログラムの対象者は、SBI証券へ投資信託の入庫を完了し、入庫期間に応じた書類受付期間内に申込書がSBI証券に到着した人です。

申し込み方法

投資信託入力プログラムの概要から、投資信託入庫申込書(投信お引越しプログラム申込書)返信用封筒を印刷できます。

投資信託入力プログラムの概要

印刷したら申込書に必要事項を記入しましょう。

投資信託入庫申込書

記入した申込書と領収書(移管手数料がわかる書面)を定形封筒に入れ、返信用封筒に記載されている宛名を貼り付けて郵送します。

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書類受付期間

申込書の受付期間は、入庫月に応じた書類到着期限該当月の第3金曜日必着です。第3金曜日が祝日にあたる場合は翌営業日となります。

キャッシュバック対象手数料

キャッシュバックの対象になる手数料は、SBI証券に投資信託を移管するために他社に支払った出庫手数料です。投資信託以外の商品は対象外なので注意しましょう。

キャッシュバック対象コース

キャッシュバックの対象になるコースはインターネットコースのみです。ダイレクト、IFA、対面コースの人は対象外になります。

キャッシュバック対象となる銘柄

SBI証券で取り扱う投資信託が対象で、MMF、中期国債ファンド、MRF、投資信託以外の銘柄は対象外です。

出金手数料が還元される時期

出金手数料が還元されるのは6月、8月、10月、12月、2月、4月の年6回です。投資信託の入庫月によって異なり、投資信託が入庫されてからキャッシュバックされるまでは最長3ヵ月近くかかります

投資信託入庫月投資信託入庫申込書受付期間キャッシュバック時期(予定)
4月~5月6月第3金曜日6月末頃
6月~7月8月第3金曜日8月末頃
8月~9月10月第3金曜日10月末頃
10月~11月12月第3金曜日12月末頃
12月~1月2月第3金曜日2月末頃
2月~3月4月第3金曜日4月末頃

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移管に関する注意事項

移管に関する注意事項は5つあります。

楽天証券とSBI証券で登録情報に相違ないか確認

移管する場合は、双方の証券会社の登録情報が全て同じでなければ手続きできません。氏名や住所、生年月日等が異なる場合はキャンセルされてしまうため、登録情報を同一にしてから申し込みましょう。

手続き完了するまで投資信託の取引ができない

移管手続きが完了するまでは、移管手続き中の銘柄について投資信託の取引はできません。移管手続き中の積立注文はエラーになります。

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投信口座振替依頼書が楽天証券で受領された後は変更・取消しが不可

投信口座振替依頼書が楽天証券で受領された後は、変更や取消しはできません。移管手続きが完了するまで取引もできなくなるため、依頼書の記入は間違えないように注意しましょう。

分配金が楽天証券の口座に入る可能性がある

移管の手続き中に投資信託の分配金が支払われる場合、分配金が楽天証券の口座に入る可能性があります。移管手続き完了後に楽天証券の預り金を確認し、見落とさないようにしましょう。

移管入庫に2週間以上かかる可能性がある

依頼書が楽天証券に到着してから、SBI証券へ入庫されるまでの期間は2週間程度です。ただし、決算日などを挟む場合やSBI証券の諸事情などで最長1ヵ月の時間がかかる可能性があります。

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SBI証券を利用するメリット

SBI証券を利用するメリットは3つあります。

SBI証券を利用するメリット
  • ポイントが貯まる
  • ポイント投資ができる
  • 投信マイレージサービスが利用できる

ポイントが貯まる

SBI証券はさまざまな金融商品の購入や運用でポイントが貯まります。

・国内株式の購入で貯まる(国内株式手数料マイレージ)
・国内株式の入庫で貯まる
・投資信託の購入で貯まる
・投資信託の保有で貯まる(投信マイレージ)
・SBIラップのおまかせ運用で貯まる(SBIラップマイレージ)
・金、銀、プラチナの購入で貯まる(金、銀、プラチナマイレージ)
・新規口座開設で貯まる
・紹介で貯まる(ポイント投資紹介プログラム)

参照:SBI証券「ポイントが貯まる」

貯まるポイントはTポイント、dポイント、Pontaポイントの3種類です。ポイントを貯めるには「SBI証券ポイントサービス」の申し込みが必要です。

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Tポイント

Tポイントを貯めるには、「Tカード番号登録」が必要になります。Tカード番号登録は、SBI証券で貯めたTポイントを他の提携先で使ったり、他で貯めたTポイントをSBI証券で使えるようにしたりする手続きです。Yahoo!JAPAN IDの連携を行っていただくことでTカード番号が登録されます。

dポイント

dポイントを貯めるには「dアカウント連携」が必要です。dアカウントでログインし、dポイントカード番号を入力して登録すると利用できます。

Pontaポイント

Pontaポイントを貯めるには「Ponta会員ID連携」が必要です。「Ponta Web」へログインしてサービス利用手続きに進み、登録すると利用できます。

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ポイント投資ができる

SBI証券では、Tポイント、Pontaポイント、Vポイントでポイント投資ができます。1ポイント=1円として投資信託の買付に使えます。金額指定の買付に限られますが、買付代金の一部でも1円から利用可能です。

ポイント投資は、投資信託の買付画面で「ポイント利用」から使いたいポイント数を入力して購入できます。

投信マイレージサービスが利用できる

SBI証券は、投信マイレージサービスが利用できます。銘柄ごとにポイント付与率が異なり、最も付与率が高い「SBIプレミアムチョイス銘柄」は0.15%、月間平均保有金額が1,000万円以上なら0.25%です。手数料無料で業界最低水準の運用コストを目指す「eMAXIS Slimシリーズ」でもポイントが貯まります。

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楽天証券からSBI証券への移管は書類の手続きが必要

楽天証券からSBI証券へ投資信託を移管するには、書類の手続きが必要です。ウェブ上での手続きはできないため、必要な書類を印刷して記入、郵送して手続きを進めましょう。SBI証券への移管が完了したら、投資信託入庫申込書(投信お引越しプログラム申込書)をSBI証券に提出するのを忘れないようにしましょう。

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