この記事は2022年7月25日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年7月25日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

2022年7月18日(月)の主要通貨の対ドルでの騰落は、全ての通貨が上昇に転じ、ドルが全面安となっている。円(+1.78%)は豪ドル(+1.96%)に続き上昇第2位となり、豪ドル以外の通貨に対しパフォーマンスで勝りクロス円も売られ始めている。

2022年7月22日(金)、米欧のPMI(購買担当者景気指数)が軒並み好不況の分かれ目である50を下回り、この先の景気減速や景気後退までもが迫る。米ドル/円は瞬間風速で昨年来高値から4円以上の下落となり、調整が深くなっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

2022年7月25日(月)は米国ではFOMCが開催され、日本時間では2022年7月28日(木)未明に結果が判明する。この会合では、経済指標の上振れなどから一時100bp(1.0%)の利上げを急速に織り込んだ。しかし、先週のPMIの鈍化から市場の見方は75bp(0.75%)の利上げに傾く。

焦点はパウエルFRB議長の記者会見に移るが、すでにこの先の金融引き締めに関し、先月の議会証言で「無条件」で進めるとの断言している。

ただ、長期金利は2カ月ぶりの水準まで低下しており、ドルの押し上げ要因としては乏しい。FOMCという大きなイベントを控えるが、米ドル/円の戻りは慎重に売りとみる。

週間レンジでは、米ドル/円で133.50~138.00円、ユーロ/米ドルで1.0000~1.0350ドル、ユーロ/円で136.00~141.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

220725takeuchi01L
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

220725takeuchi02L
(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

220725takeuchi03L
(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。