この記事は2022年12月7日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Yong Hian Lim/stock.adobe.com)

2022年12月7日(水)の午前10時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日6日(火)のS&Pは4営業日続落。米利上げが経済や企業利益に与える影響が懸念される中、大手米銀CEOから景気見通しを巡る警告が相次いだことでセンチメントが悪化。加えて、AppleやTeslaなど大型ハイテク銘柄の下げが目立っている。

米国債は午後に一段高となり、米10年債利回りは一時3.51%に低下。呼応して米ドル/円も一時伸び悩み。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円が133.63円まで急落したのが、先週の2日(金)。その時はドル安のセンチメントがマーケットを覆っていたが、今週になってあっというまに137.43円まで反発。結果、センチメントも連れて即、底入れの雰囲気。マーケットのセンチメントはうつろいやすく、これでは小学生のサッカーなみ。

米ドル/円に関しては、大相場が終焉し、当面133~140円での乱高下になるとの視点は変えておらず。こうしたマーケットに、しっかりした相場観なく参入すると、「いつのまにか利益を減らす」ということになりがちなのでそれは少し避けたいところ。

一方、個人的にはドル全般でトップアウトしたというスタンスは変わらないので、クロス円に対しての押し目買いスタンスも変わらず。ターミナルレートが5.75%という予測も拡大しているRBNZ率いるNZドル/円に加え、ユーロ/円の押し目買いで臨みたい。

▽NZドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。