集中時間のマジック
人間が継続して集中できる時間は、90分と言われています。大学の講義時間が1コマ90分なのは、そんな理由からだそうです。
でも、私は一概に「継続して集中できる時間は何分」とは言えないと思っています。人って、興味があることなら倍の3時間でも集中できるし、つまらないことなら、10分の集中でも苦痛です。対象によって、集中できる時間の長さはまるで違いますよね。夢中でミステリー小説を読んでいるときは、2時間もあっという間。難解で興味のない哲学書を読んでいるときは、15分でもまぶたが重くなる。このように、対象によって、集中力の持続時間は変わります。
ただ、確実に言えることは、どれだけ好きなことでも、徐々にではありますが、時間の経過によって集中力はなくなってくる。どんなに好きなことでも長時間やっていれば飽きがくるものです。
厚生労働省は「健康づくりのための睡眠指針」のなかで、「人間が十分に覚醒して作業を行うことが可能なのは、起床後12~13時間が限界であり、15時間以上が経過すると酒気帯び運転と同じ程度の作業効率まで下がる」と発表しています。