この記事は2023年1月19日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=cassis/stock.adobe.com)

2023年1月19日(木)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週最大の注目ともいえる日銀金融政策決定会合が17日(火)と18日(水)に開催された。

今回の会合では「長期金利変動幅の再拡大は行わず、大規模な国債買入という量による抑え込み策」を選択。結果、イールドカーブ全体が大幅に低下しており、残存10年国債利回りは昨日の0.524%から0.410%へ大幅に低下。

また米ドル/円も128円台から131.58円まで急騰。この時点では今回の政策は非常に効果があったと評価されていた。しかし、海外勢の評価は芳しくなく、米ドル/円は131円台ミドルを高値に急反落。

欧米市場では、128.00円をも割り込み、一時127.57円までと4円も暴落している。350pips程度急騰し、400pips暴落するという大きな値幅を伴う「行って来い相場」となった。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日19日(木)朝、欧米の報道をチェックすると、あれだけ注目を集めていた日銀だがあまり取り上げられていない。米ドル/円が行って来い相場を演じているように、今回の日銀の発表は意見が分かれているようだ。

米ドル/円の推移をチェックすると、年初の米ドル/円は131.01円で始まっており、本日19日(木)午前9時前の時点では128.60円付近で推移。

ここだけを切り取ると大きな動きはないのだが、年初から130.00円を挟んで何度となく往復しているため、スウィングトレードではなく、短期トレードに徹したほうがいいマーケットだと思っている。米ドル/円のスウィングトレードは次のトレンド待ち。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。