地方の特性や特色を生かしたビジネス展開を

人口減少により地域経済の縮小が予想されるなか、「市場規模の小さい地元で取引先が決まっているから現状維持をしよう」と考えていては、将来の企業の成長を見込むことはできない。場合によっては、廃業につながる可能性もあるだろう。物流コストは、都市圏と大きな差はなくビジネスの方法によっては、これまで大きいとされていた都市圏との格差をなくすことができる。

現代は、インフラの整備も進み、ネット販売が主流だ。近年では、バーチャルオフィスなどが話題になるほどビジネスの世界では時代が進んでいるのだ。地方にはその地方のよさがあり、そこに地方企業が抱える経営課題を解決するヒントがある。地方の中小企業は、その地方の特性や特色を活かして、さまざまな事業活動に取り組んでいるか否かが事業拡大を左右する。

労働力不足や人材不足は、地方も都市圏も同じであり、地方企業でもビジネスのやり方次第で成功が期待できるのだ。

加治 直樹
著:加治 直樹
特定社会保険労務士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。銀行に20年以上勤務。融資及び営業の責任者として不動産融資から住宅ローンの審査、資産運用や年金相談まで幅広く相談業務を行う。退職後、かじ社会保険労務士事務所を設立。現在は労働基準監督署で企業の労務相談や個人の労働相談を受けつつ、セミナー講師など幅広く活動中。中小企業の決算書の財務内容のアドバイス、資金調達における銀行対応までできるコンサルタントを目指す。法人個人を問わず対応可能であり、会社と従業員双方にとって良い職場をつくり、ともに成長したいと考える。
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