先代はGPZの面汚し

カワサキモータースジャパン桐野英子社長のファーストバイク「カワサキ・GPX250R」
何が何だか…(画像=「Moto megane」より引用)

その一つ前のモデル「GPZ250R」は、メチャクチャ不人気でした。4つのカラーバリエーションを持ち、色とりどりのシートとニーグリップ部を変えることで、さらに多彩なバリエーションが楽しめるコンセプトがウリでしたが、カワサキファンに「漢カワサキが何やっとんねん!」と怒鳴られて、あえなく撃沈したのでした。

メーカー名:カワサキ
車名:GPZ250R
重量:138 kg
エンジン:水冷4サイクルDOHC並列2気筒
排気量: 248cc
最高出力:43ps/13,000rpm

1986年12月の「フライデー襲撃事件」をプレイバック

カワサキモータースジャパン桐野英子社長のファーストバイク「カワサキ・GPX250R」
「元気が出るショップ」って、まだ原宿にあるんだべか?(画像=「Moto megane」より引用)

ちなみに1986年12月に、ビートたけしとたけし軍団による「フライデー襲撃事件」が発生しました。ビートたけしが、親密に交際していた専門学校生の女性に対し、フライデーの契約記者が無理に取材をしようとしてケガをさせたことに腹を立て、軍団と一緒に殴り込みに行ったという事件です。あれれ?これって不倫だよね。しかも過去には酒飲んでバイク事故も起こしてたな。なんだかなぁ。

ライバル不在の独壇場

カワサキモータースジャパン桐野英子社長のファーストバイク「カワサキ・GPX250R」
バイク界のカローラと呼ばれました(画像=「Moto megane」より引用)

カワサキ以外の3メーカーは、レーサーレプリカに注力していたため、「地味ながらいぶし銀の魅力」のGPX250Rのライバルはいませんでした。しいて言えば、扱いやすさから街乗りや、ツーリングで人気の「ホンダ・VT250F/VTZ250」くらいでしょうか。個人的にはツアラーに寄せたGPXのほうが使い勝手が良かったと思います。

メーカー名:ホンダ
車名:VT250F
重量:146kg
エンジン:水冷4サイクルV型2気筒DOHC4バルブ
排気量: 249cc
最高出力:43ps/12,500rpm

カワサキモータースジャパン桐野英子社長のファーストバイク「カワサキ・GPX250R」
ツアラーを継承(画像=「Moto megane」より引用)

1988年にマイナーチェンジが図られ、フロントブレーキのディスクがシングルからダブルになりました。車体のGPXのロゴがNinjaに変わる変更はありましたが、パワーユニットなどはそのままに堅調なセールスを続け、1990年に発売されたZZ-R250にバトンを渡しました。

メーカー名:カワサキ
車名:ZZ-R250
重量:146kg
エンジン:水冷4サイクルDOHC並列2気筒
排気量: 248cc
最高出力:40ps/12,500rpm

カワサキ4サイクル2気筒”不死鳥”伝説

カワサキモータースジャパン桐野英子社長のファーストバイク「カワサキ・GPX250R」
(画像=「Moto megane」より引用)

GPX250Rをレストアした方によると、カワサキはGPZ250Rで開発したパワーユニットを改良しながら今日まで繋げているため、現行のパーツの流用がある程度可能だそうです。信じるか信じないかはあなた次第ですが、かつての桐野英子社長の愛車を再現してみませんか。