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2021年10月1日、カワサキモータースジャパン社長に桐野英子さんが就任しました。「発売予定の新車はすべて試乗する」という生粋のライダーで、ファーストバイクに選んだのは、カワサキ「GPX250R」でした。本当はヤマハのバイクが欲しかったそうですが、もし別の選択だったら、「カワサキ初の女性社長」は誕生しなかったかも知れません。運命を変えたバイク「GPX250R」を紹介します。
メーカー名:カワサキ
車名:GPX250R
重量:140 kg
エンジン:水冷4サイクルDOHC並列2気筒
排気量: 248cc
最高出力:45ps/13,000rpm
桐野社長とGPX250Rの出会い
桐野社長は東京外国語大学でペルシャ語を専攻し、1991年4月に川崎重工株式会社に入社しました。札幌出身のため、親から北海道大学に進学することを勧められたそうですが、親元を離れたかった桐野社長は口実を作るために、当時北海道大学では学べなかったペルシャ語を専攻したそうです。
大学卒業後すぐに川崎重工に入社しているので、1980年代後半から90年代にかけて学生生活を送っていたと考えられます。バイクの免許はその頃に取得したようです。当時はバイクブームであり、女性がバイクに乗ることは珍しくありませんでした。
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当時は「ヤマハの白いレーサーレプリカが欲しかった」とのことなので、たぶんFZR250Rを狙っていたのでしょう。いかにも俊足という感じのイケメンバイクで、女性にも人気がありました。しかしバイク屋のオヤジに進められたのは、カワサキ・GPX250Rでした。その後の展開を考えると「ナイスジョブ」ですね~♪
メーカー名:ヤマハ
車名:FZR250R
重量:141 kg
エンジン:水冷4サイクル4バルブ4気筒
排気量: 249cc
最高出力:45ps/16,000rpm
旅を楽しむための装備が満載
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「GPX250R」は、1986年12月に発売されました。4ストローク2気筒ながら最高出力45馬力を発揮。フルカウルの大柄なボディで高速走行も楽にこなします。アップしたセパレートハンドルや、デザインを崩さない荷掛けフック、タンデムバー、センタースタンドなどを標準装備。タンク容量は18ℓとたっぷりで燃費もよく、最高のツアラーに仕上げられていました。