新規開拓が必要だとわかってはいても、具体的にどのような流れで取り組めばいいのか、頭を悩ませている経営者は多い。特に最近では、いわゆる飛び込み営業やテレアポだけでなく、SNSやアプリを使うなど新規開拓の方法が多様化している。新規開拓の流れを知り、自社の商品やサービスに合った方法で新規顧客を開拓することで、コストを抑えつつ売上を最大化できるだろう。

目次

  1. なぜ企業は新規開拓すべきなのか?
    1. 新規開拓とは
    2. 新規開拓は企業の存続につながる
  2. 中小企業が効果的に新規開拓する5ステップ
    1. ステップ1.新規開拓の目的を従業員に伝える
    2. ステップ2.ターゲットを決める
    3. ステップ3.新規開拓の方法を決める
    4. ステップ4.実行に移す
    5. ステップ5.効果検証をする
  3. 営業による新規開拓の方3つ
    1. 飛び込み営業
    2. 電話営業(テレアポ)
    3. メール営業
  4. 発信による新規開拓の方5つ
    1. 勉強会・セミナー
    2. 展示会・イベント
    3. ホームページ・オウンドメディア
    4. SNS・動画配信
    5. DM
  5. 広告による新規開拓の方法3つ
    1. ネット広告
    2. ポスティング・雑誌広告
    3. 屋外広告
  6. つながりによる新規開拓の方2つ
    1. ビジネスマッチングアプリ
    2. 既存顧客からの紹介
  7. 中小企業が新規開拓を成功させるコツ
    1. 顧客の声を聞く
    2. 従業員の努力を評価する
  8. 新規開拓の注意点
  9. 新規開拓は事業の永続のために必要不可欠
中小企業の新規開拓の流れを解説 13の方法とコツ
(画像=tiquitaca/stock.adobe.com)

なぜ企業は新規開拓すべきなのか?

やみくもに新規開拓に取り組んでも、良い結果につながらないことがある。何事もそうだが、新規開拓でも、最初に目的を整理しておくことが大切だ。自社にとって新規開拓にどんな意味や目的があるか、新規開拓で何を得たいかを明確にした上で取り組むようにしたい。

新規開拓とは

新規開拓とは、これまで取引のなかった新しい顧客にアプローチして、商品やサービスを届けることだ。飛び込み営業や電話営業だけでなく、勉強会や広告など、新規開拓につながる取り組みは多岐にわたる。

新規開拓は企業の存続につながる

新規開拓が必要だと理解はしていても、なかなか新規開拓できていなかったり、具体的な行動につながっていなかったりする中小企業は多い。既存顧客とのつながりだけで事業が回っていると、危機感を抱きにくく、新規開拓が必要と言いつつ、実際には必要性を感じていないというケースも少なくない。

しかし、このような企業は変化に弱く、画期的な技術革新や、コロナショックのような社会的できごとによって、あっけなく赤字に転落し、倒産してしまうことがある。そうでなくとも、時代の変化に対応できず、ゆるやかに売上が低迷し、資金が底を尽きることにもなりかねない。

日頃から地道に新規開拓を続けることは、企業を不測の事態から守り、永く存続させることにつながるのだ。