結婚後しばらくしてからマイホームを購入するのが一般的だというイメージがあるかもしれませんが、実は結婚と同時に家を買う夫婦はたくさんいます。

この記事では、結婚と同時に家を買うメリットやリスク、注意点などを解説します。また、家を買わない方がよいケースについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

結婚と同時に家を買うメリット

結婚と同時に家を買うメリットとリスク・買わない方がよいケースも紹介
(画像=rrice/stock.adobe.com)

結婚と同時に家を買うメリットは実はたくさんあります。代表的な3つのメリットを見ていきましょう。

無駄な家賃を支払わずに済む

住宅ローンを組んで家を購入した場合は、住宅ローンの返済を終えた後に住宅という資産が残りますが、賃貸住宅に住んでいる場合、毎月家賃を支払い続けても何も残りません。

仮に結婚して家賃10万円の物件に住んだとすると、5年間で600万円もの家賃を支払うことになります。

結婚してすぐに家を買うことで、無駄な家賃を支払わずに済むことは大きなメリットといえるでしょう。

引っ越しが一度で済む

結婚と同時に家を買うことで、引っ越しが一度で済むという点も大きなメリットといえます。
結婚して二人で暮らすために賃貸物件を借り、数年して家を買うことになると、引っ越し費用が余計にかかってしまいます。また、賃貸物件によっては、敷金や礼金、更新料、保証料なども負担しなければなりません。

さらに、家具や家電の購入費用も節約できる可能性があります。賃貸物件で暮らしてから家を買うとなると、家具や家電のサイズが合わず、買い替えが必要になることが多々あります。カーテンや照明器具などの買い替えが必要になることもあるため、結婚と同時に家を買うことで、かなり出費を抑えられる可能性があります。

住宅ローンの返済期間を長く設定できる

住宅ローンの返済期間を長く設定できるという点も結婚と同時に家を買うことによるメリットの一つです。
住宅ローンは、返済期間を長く設定するほど、毎月の返済額が少なくなります。つまり、早く家を購入するほど、毎月の返済額を抑えて、経済的な余裕のある豊かな暮らしを実現できる可能性が高まります。

住宅ローンの返済期間を長く設定すれば、毎月の負担額が同じ程度の賃貸物件と比べて、広さや設備などの条件が良い家で新生活をスタートできる可能性があります。

結婚と同時に家を買うリスク

結婚と同時に家を買うことは、リスクも伴います。メリットだけではなくリスクも理解した上で、家を買うかどうかを決めましょう。

子どもが増えると部屋が足りなくなる

結婚と同時に家を購入した場合、将来、子どもが増えると、部屋が足りなくなる可能性があります。結婚当初は「子供は2人」と夫婦で話し合って決めていたとしても、双子が生まれる可能性もあります。

家族計画についてよく話し合うとともに、子供の人数が予定通りにならなかった場合のことも想定しておく必要があります。

住み替えが難しくなる

持ち家は賃貸物件とは違い、気軽に引っ越しができません。売却して手放すこともできますが、すぐに売れるとは限りません。
結婚後、数年のうちに引っ越しする可能性があるなら、賃貸物件を選ぶ方がよいでしょう。

住宅ローンを借り過ぎる可能性も

結婚生活が始まるまで、実際にかかる生活費が分からないため、住宅ローンを借り過ぎてしまうリスクもあります。

家が広くなると光熱費は高くなりますし、子供が生まれると教育費もかかります。実際の結婚生活でどのくらいのお金がかかるかをきちんとシミュレーションし、無理のない範囲で住宅ローンを組むことが大切です。

結婚と同時に家を買う場合の注意点

結婚と同時に家を買うことにはリスクもありますが、注意点を理解することで、リスクを回避することができます。結婚と同時に家を買う場合に、特に注意すべき点について説明します。

家族計画について話し合う

結婚と同時に家を買う場合は、家族計画について夫婦でよく話し合っておくことが大切です。特に重要なポイントは、子供の人数と、お互いの両親との同居の可能性についてです。

子供の人数によって、必要な子供部屋の数が変わります。ただ、子供の人数は必ずしも計画通りになるとは限らないため、2ドア1ルームの子供部屋にして、人数に応じて仕切れるようにしておくのも一つのアイデアです。

両親との同居が決まっているなら、独立した個室を作っておくとともに、水廻りや玄関の配置も考慮しておくとよいでしょう。同居するかどうか未定だけれど将来的に可能性があるという場合は、リフォームなどで個室を作れる間取りにすると、家族の状況に応じて臨機応変に対処できます。

エリア選びは慎重に

家を買うと気軽に引っ越しができないため、賃貸住宅を選ぶ時以上に、丁寧にエリアの下調べをしておきましょう。

スーパーやドラッグストアなどの生活に必要な施設、医療機関など、調べることは山ほどあります。ネットスーパーやウーバーイーツの利用可能エリアかどうかもチェックしておくとよいでしょう。

また、お互いの通勤経路や乗り換えの手間を考慮し、不公平にならないようにしておくことも大切です。

さらに、家族計画を踏まえて、子供の学区や子育てに適した公園などの施設の有無、待機児童の人数なども調べておきましょう。

住宅ローンの借り過ぎに注意

家を買うとなると、つい理想を詰め込んでしまい、最初に考えていた予算をオーバーしてしまうことが多々あります。住宅ローンの返済期間を長くとれると、1回あたりの返済額を抑えられるため、余計に高額な住宅ローンを組むという選択をしてしまいがちです。

しかし、妊娠や出産を機に妻が働けなくなったり、お互いの両親の介護が必要になったり、状況が変化することも考えておかなければなりません。
さまざまな状況を想定した上で、無理のない金額で住宅ローンを組むことが大切です。

結婚と同時に家を買わない方がよいケース

お互いの仕事や家計の状況によっては、結婚と同時に家を買わない方がよいケースもあります。3つの具体的なケースについて説明します。

転勤の可能性がある

転勤の可能性がある場合は、転勤先が決まるまでの間は、気軽に引っ越しできる賃貸物件に住んで、転勤先が決まってから家の購入を検討した方がよいでしょう。
定期的に転勤がある営業職などの仕事に就いている場合は、子供が進学するタイミングで家を購入して、その後、転勤になった場合は単身赴任を検討するなど、家を購入するタイミングや今後の暮らしについて夫婦で話し合っておくとよいでしょう。

転職の予定がある

転職の予定があるなら、勤務地が変わる可能性があるため、転職先が決まってから家を買う方がよいでしょう。
また、結婚と転職、マイホーム購入を同時進行で進めるのは心身ともに大きな負担になります。優先順位をつけ、時期をずらすことを検討してみましょう。

自己資金が少ない

自己資金が少なすぎると、マイホーム購入時の頭金や諸費用を支払う余裕がありません。

基本的に、住宅ローンを組んで家を買う場合も、ある程度の頭金が必要です。頭金の目安は、住宅価格の2~3割程度といわれています。また、頭金以外に、住宅ローンの手数料や登記費用、不動産取得税などの諸費用がかかります。

まずは賃貸物件で新生活をスタートし、自己資金を貯めてから家の購入を検討しましょう。

まとめ

結婚と同時に家を買うメリットやリスク、家を買わない方がよいケースなどを紹介しました。

「結婚と同時にマイホームを購入したいけれど、住宅ローンの支払いが心配」という場合は、賃貸併用住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
賃貸併用住宅なら、建てた家の一部を第三者に貸して、家賃収入を得ることができます。家賃収入を住宅ローンの返済に充てられるため、住宅ローンの返済の負担が大幅に減少します。また、住宅ローンの借り入れ状況次第では、家賃収入が住宅ローンの返済額を上回り、収支がプラスになることもあります。

「借り手が見つからないのでは?」と不安になるかもしれませんが、弊社の賃貸併用住宅「はたらくおうち」では、設備の仕様や賃貸ニーズ調査等で空室リスクの対策を徹底しておりますので、心配ありません。

「はたらくおうち」について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
参考URL:「はたらくおうち」の詳細

(提供:賢いくらし研究所