テレビや雑誌などで紹介されるお金持ちの住宅は例外なくすっきりしています。お金があって多くの物を買っていそうですが、良い商品だけを購入するので、意外に物は溜まらないようです。

一方で部屋に物が山積みになっている住宅もあります。この違いはどのような理由から生じるのでしょうか。両者の物に対する考え方の違いを考察し、金運を呼び込む部屋にする方法を紹介します。

お金持ちは部屋に無駄な物を置かない

お金持ちの住宅がすっきりしている理由とは?金運を呼び込む部屋に変えてみよう
(画像=onzon/stock.adobe.com)

最小限の物しか置かれていないリビングルームは、すっきりして広く感じるものです。お金持ちの家のリビングルームに置かれている物といえば、ソファー、テレビ、食器棚、ダイニングテーブル、観葉植物などが思い浮かびます。本当に必要最小限の物です。床に物を置かないのが基本なので、雑然としたイメージにはなりません。

すっきりしているのは単に専有面積が広いからだけではなく、お金持ちは本当に品質の良い物しか購入しないので、満足感の高い商品を長く使うという理由があります。その結果物が増えないので、各部屋もすっきり整理された印象になります。収納スペースに入る分しか買い物しないという方針の家もあるでしょう。

とはいえ、お金持ちがお金を使っていないわけではありません。お金持ちは物をたくさん買うことよりも、「コト消費=体験」にお金を使って、自己投資や人との交流に活かしています。それがやがてビジネスにも役立ち、収入の増加に結び付くという好循環を生んでいるのです。

お金持ちはリセールバリューが高い物を買っている

お金持ちの部屋に物が少ない理由の一つに、いま持っている物を売って買い換えるという生活スタイルが挙げられます。お金持ちが物を買う際に重視するのがリセールバリューです。

リセールバリューとは買った商品を売りに出すときの再販売価値のことをいいます。ブランドバッグや高級腕時計など価値の高い商品を購入することで、売るときに高い価格でリサイクルショップに買い取ってもらえます。

リセールバリューは不動産の物件に対してよく使われる言葉ですが、富裕層は不動産だけでなく高級車、ブランド腕時計、高級ジュエリーなどの商品でも再販売価値を重視して購入しています。逆にいえばリセールバリューが低い商品は購入しないということになります。

貧しい家庭の部屋に物が溜まるメカニズムとは

一方で、貧しい家庭にはなぜ物が溜まるのでしょうか。テレビ番組で売れない芸人の部屋を訪ねるという企画がよく放送されますが、ほとんどの場合、部屋に物が溢れ、雑然とした風景が映し出されています。もちろんワンルームで部屋が狭いという事情もありますが、忙しい、片付けが苦手などメンタルの問題もあるのかもしれません。

低所得層は本来なら収入が少ないので、あまり物を買えないはずです。しかし、可処分所得が少ないゆえに、スーパー等で安売りをやっていると、安いときにまとめて買っておこうと考えます。ところが、戸棚にしまっておいた食品は存在すら忘れ、気が付いたときには消費期限切れになっていたという状況が生じて、結果的に損をすることになるのです。

また、日用雑貨であっても、部屋が物で溢れているとどこに何があるか所在がわからなくなります。例えば、本来部屋のどこかにあるはずのスティックのりが見つからない場合、作業に必要なのでやむを得ず新しく購入することになります。買った後にいずれ見つかるため、結果的に3つも4つも所有することになるのはよく経験することです。

これらのメカニズムによる集大成が「物で溢れた部屋」になると考えられます。状況が悪化すると「ゴミ屋敷」になる場合があるので注意が必要です。

お金持ちは清掃が行き届いた健康的な生活を送っている

お金持ちは健康に留意した生活を送っています。お金持ちの部屋は清掃が行き届いており、いかにも健康的な環境です。リビングルームは陽光が降り注ぎ、窓の空気を入れ換えることで、明るくさわやかな空間になっています。良い仕事をするための資本は健康な身体であり、富裕層は良好なコンディションを保つための努力もしているのです。

逆に物が溢れた部屋は掃除もしにくくなり、ホコリが溜まるだけでなく、ダニなども寄生する可能性が高くなります。窓際まで物が置かれているため、窓を開けて空気を入れ換えるのも億劫になり、暗く澱んだ部屋になるという悪循環に陥ります。この状態では仕事に集中することも難しく、低収入に甘んじるという結果になります。

物が多い部屋をすっきりさせるには

物に溢れた部屋から脱却するにはどうしたらよいのでしょうか。物が多い部屋をすっきりさせるには、いくつかの方法があります。

・予備は必要だが、買い過ぎると物が増える原因になる。予備は1つと決めて、安売りしていてもまとめ買いはしない。

・服は何着あっても着るものは限定される。たとえば、スーツは5着まで、ネクタイは10本までとルールを決めて、超えた分は処分し、新しく買った場合は古いものと入れ換える。

・空き缶、空き瓶の類はほぼ使うことがない。収納して表に出ていないものは使う機会がないと割り切って処分する。

・物を捨てることに抵抗がある人は、フリマアプリで売却して他の人に使ってもらう。

・倉庫型の巨大店舗に買い物に行くと、目移りして余計な物を買いやすいので車で行くのを避ける。

・収納ボックスは物が増える原因になるので買わない。

以上のような方法がありますが、基本はお金持ちの家と同じく、余計な物を買わないことです。これはいつか使うだろうと考えて物を溜め込まない、今使っていないものはこれから先も使わないと割り切ることが大事です。

金運を呼び込む部屋に変えて生活をステップアップしよう

物が多い部屋をすっきりさせたからといって、はたして金運が上がるのでしょうか。断捨離をして物が少ないシンプルな部屋にした結果、人生が良い方向に変わったという話はよく聞きます。

ミニマリストと呼ばれる、最小限の物しか持たない人がいますが、始めから存在するわけではなく、断捨離した結果ミニマリストに昇華した人たちです。余分な物を持たない富裕層もある意味ミニマリストに近いといえるでしょう。

断捨離をして部屋がすっきりすると、いろいろなプラス効果が生まれます。一つは「時短効果」です。ものが少なくなると掃除の時間を短縮できます。場合によってはお掃除ロボットに清掃させることもできるでしょう。さらに目的の物を探す時間も短くなります。空いた時間を有効に使えば収入増に結び付くことがあるかもしれません。

2つめは「整理効果」です。どの書類がどこにあるかすぐわかるので仕事がはかどるようになります。加えてデスク周りの空きスペースが増えるので、作業効率も向上します。結果的に収入も増え、金運が上がったように感じるものです。

そして3つめが「節約効果」です。物の所在がわかりやすくなるので、同じものをいくつも買わなくなります。また、物を取捨選択するクセを付けると、買い物の際にあれもこれも買いたいという欲が薄れ、点数を絞ることができるようになります。結果、家計の節約にもつながるというわけです。

これら3つの効果によって仕事や日々の生活に前向きに取り組めるようになることで、金運が上がる人生へと変えることができるかもしれません。いま部屋に物が多いなと感じる人はこれまでの生活習慣を変えて断捨離し、金運を呼び込む生活にステップアップしてみてはいかがでしょうか。

(提供:Incomepress



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