オーナー柿崎さんが運営する「たるブログ」について
--ご自身でウイスキーのブログを運営されている柿﨑さんですが、情報を発信しようと思った経緯を教えてください。
柿﨑さん ブログは2020年から運営していますが、きっかけはコロナなんですよ。我々はコロナの影響もあり、店で働くことができなかったんですよね。
ですが、私はたいへん恵まれていて、働いていたお店は給料カットや解雇もなかったんです。ただ、お店は再開できないので、自由な時間は多かったんです。
バーテンダー、飲食関係の方はそうなんですけど、コロナ禍で何もできない時間が多くあり、そこで私は何もできない時間に何かをやらないといけないなと思い、いろんなものに挑戦しました。
そんななか、自分は何ができるだろう、自分のことをもっと知ってもらうには何かしないとと考えて挑戦しました。常連様にはメールマガジンなども配信しています。
いろいろ挑戦した結果、最終的に自分の目標であるお店を持つことを諦めきれず、コロナ渦でお店を立ち上げました。
--メールマガジンも配信していらっしゃるんですね。
柿﨑さん そうなんですよ。生存報告のようなものですよね。私は店をやってます、というのを必ず毎週送ってるから、お店に来ないにしても送ってる方には「ああ、柿﨑がんばってるな」というのが伝わっているはずなんですよ。
それだけでも意味があったんですけど、常連様以外だけではなく、不特定多数の人に情報発信をすることで私のことを知り、その人がお店に来てくれるんじゃないかと思い、ブログを始めました。いわゆる集客のためでもあります。
今は形になったんですけど、初めはサイト構築など苦労しましたね。
コミュニケーションの場としての「BAR WHITE OAK」
--今後の「BAR WHITE OAK」について教えてください。
柿﨑さん お客様にもっとお店を楽しんでもらうには、私がおいしいウイスキーを提供するのはもちろんなんですけど、お客様同士のコミュニティがあったほうが楽しいのかなと思っています。“お酒好きが集まるお店”を目指していきたいです。
今も、ブログやSNSで知って来てくれた方のご来店もあるんですけど、もっとそういったお客様を増やして「銀座でウイスキーを飲むんだったらBAR WHITE OAK」というのを目指しています。
お客様が気軽に来れるような「ウイスキーコミュニティーバー」にしていきたいですね。将来的にはウイスキーのテイスティングイベントもやりたいです。
--私も一人でバーにいくときにコミュニケーションを重視するので、とてもわかります。
柿﨑さん そうですよね。皆さん、おいしいお酒を飲むだけの目的ではないと思うんですよ。
SNSとかデジタルコミュニケーションが発達しましたけど、アナログなコミュニケーションを大事にしたいですよね。