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経済成長著しく世界中の投資家から注目を浴びるインドで、これまで勢力を保ってきた財閥に新興財閥が迫ろうとしている。かつてのインドの3大財閥と言えば、『タタ・グループ(Tata Group)』、『ビルラ・グループ (Birla Group)』、そして『リライアンス・グループ (Reliance Industries Group)』だったが、相続をめぐる家族間の争いなどにより、こうした伝統的な財閥が分裂し、今では新興財閥が台頭してきている。


そうした新興財閥の中でも、特に、『バールティ・エンタープライズ (Bharti Group)』、『アダニ・グループ(Adani Group)』、『ドクター・レッディーズ・グループ(Dr. Reddy‘s Group)』、『フューチャー・グループ (Future Group)』、『ベダンタ・グループ (Vedanta Resources)』など、グローバルに展開するインド企業の活躍が目覚ましい。今やインド企業や経済の動向を探る上で欠かせない新興財閥のうち、筆者が注目する3つの新興財閥を紹介する。


もはや巨大財閥『べダンタ・グループ』

アニール・アグラワール氏(Anil Agarwal)率いる『ベダンタ・グループ』は、30数年前に買収によって誕生した。ムンバイに拠点を置き、銅、アルミニウム、亜鉛、金、鉄鉱石などの分野で合併・買収を繰り返して急成長を遂げた。2003年にロンドン証券取引所に最初に上場したインド企業となり、今では129億ドルの収益を上げる巨大財閥に成長した。創業者で財閥の会長を務めるアグラワール氏は、財閥の8万8千人に及ぶ従業員の精神的支柱と自負している。