この記事は2023年4月3日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=denisismagilov/stock.adobe.com)

2023年4月3日(月)の午前8時過ぎに現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、下落通貨は円(−1.58%)のみだった。円は全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、結果、米ドル/円やクロス円が買われている。

米国の地銀の経営破たんに端を発する金融市場の混乱が徐々に収束、市場のセンチメントの改善を反映している。米ドル/円は3月期末の特殊な資金フローの影響もあり、週末にかけて一時133.59円付近まで上昇した。

現在の為替相場の戦略やスタンス

週末、OPECプラスが5月から減産と発表。週明けのオセアニア市場では流動性の乏しいなか、資源国通貨主導でクロス円が大きく買われている。この余波から米ドル/円も再度買われ、133円の半ばを回復している(午前6時現在)。

まず、今週は新年度入りでもあり、新規の対外直接投資や外国債券投資がどこまで持ち込まれるかが焦点。次に、今週は月初でもあり、米国では雇用統計を筆頭に多くの経済指標の発表が予定され、これらを慎重に見極める必要がある。

こうしたなかで、米国はターミナルレート(利上げの最終地点)に一段と近づきつつある。米ドル/円のここからの当面のレジスタンスは135.00円、138.00円。上に伸び切ったところは売りだろう。

今週は米ドル/円で131.00~135.00円、ユーロ/米ドルで1.0750~1.1000ドル、ユーロ/円で142.00~146.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。