この記事は2023年4月20日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年4月20日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。
現在の為替相場の傾向や相場観
昨日19日(水)の米ドル/円は一時、3月10日以来の高値となる135.13円前後まで上昇。
英国のインフレ高止まりで米長期金利にも上昇圧力がかかる中、日銀が金融緩和の修正に慎重との観測報道が伝わると心理的節目の135.00円を突破。ただ、135円台の滞在時間は2分未満ときわめて短かった。
現在の為替相場の戦略やスタンス
日銀が4月会合でイールドカーブ・コントロール(YCC)の修正を見送ることは、これまでの植田総裁の発言などから織り込み済みと見られるだけに、昨日19日(水)の135円乗せは日銀絡みの観測報道による「追い風参考記録」だった可能性もある。
本日20日(木)はあらためて135円台に定着できるか注目したい。なお、本日20日(木)のNY市場では5月FOMCのブラックアウト期間入りを明後日22日(土)に控え、ウォラー理事やボウマン理事などFRB高官の講演が多数予定されている。その他、前週分の米新規失業保険申請件数などいくつかの米経済指標が発表される。
これらを消化して米長期金利の上昇が続くかどうかが焦点だろう。仮に米ドル/円が反落した場合は、昨日19日(水)に上抜けた一目均衡表の雲上限(134.33円前後)が下値支持として機能するかにも注目したい。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。