「リカーリング」というビジネスモデルをご存じだろうか。リカーリングは、継続的に収益を得られるとして昔から実行されている。しかし、その言葉はもちろん意味や仕組みをよく知らない人もいるかもしれない。そこで本記事では、リカーリングがどのような仕組みで、ビジネスに取り入れるうえでどのようなメリット・デメリットがあるか、リカーリングビジネスの事例とともに解説する。

あわせて似たようなビジネスモデルとして近年普及しているサブスク(サブスクリプション)との違いについても紹介していく。

目次

  1. リカーリングの意味とは?簡単に説明
    1. リカーリングビジネスの仕組み
  2. リカーリングとサブスクの違い
  3. リカーリングのメリット
    1. 継続的な収益がある
    2. 事業計画を立てやすい
    3. ブランドロイヤリティを高められる
  4. リカーリングのデメリット
    1. 売り上げ予測を立てにくい
    2. 損益分岐点に到達しないリスクがある
    3. 売り上げ管理が煩雑
  5. リカーリングビジネスの事例
    1. キリン「ホームタップ」
    2. メニコン「メルスプラン」
    3. パナソニック「ニコボ」
  6. 貴社のビジネスにリカーリングを導入してみては?
リカーリングとは? 意味やサブスクとの違いなどを簡単に解説
(画像=Nuthawut/stock.adobe.com)

リカーリングの意味とは?簡単に説明

リカーリングとは、一般的な販売業のように商品やサービスを1回ごとに売り切るのではなく、自社の商品やサービスを同じ顧客に継続して利用してもらい、長期的な収益を得るビジネスモデル。「繰り返す」「循環する」という意味のある英語(Recurring=リカーリング)が語源となっている。

例えば、家庭やオフィスに薬箱を備え付け、担当者が定期的に消費状況をチェック、使った分だけ支払いを請求する。消費した薬や期限が短くなったものの補充・交換等をする置き薬のシステムはリカーリングの代表例だ。このように、リカーリングは新しいビジネスモデルではなく、古くから存在しているビジネスモデルである。

リカーリングビジネスの仕組み

リカーリングのビジネスの仕組みをもう少し説明しておこう。リカーリングの種類は、大きく「消耗品販売」「月額性」の2つに分けられる。

・消耗品販売
先に紹介した置き薬のような消耗品販売だ。消耗品販売では、商品がいわばハードとソフトに分別でき、ハードとソフトが一体となることで利用できる製品で取り入られることが多い。例えば、プリンタとインクカートリッジ、印刷機とメンテナンスなどがある。購入したものを使い続けていくためには、継続的な消耗品購入やメンテナンスなどが必要だ。

顧客が消耗品、あるいはメンテナンスを利用した際に売り上げとなり、不定期ではあるが継続的に収益を得られる。

・月額制
月額制のリカーリング。毎月の料金を「基本料金」と「使用料」に分け、使用料は従量制とし消費に応じて請求するスタイルである。電気料金やガス料金、通信料金などが一例だ。使用料部分の金額は、月ごとに上下するが継続、安定して収益を得ることができる。