この記事は2023年9月19日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Who is Danny/stock.adobe.com)

2023年9月19日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週は中銀ウィークとなっており、各国の政策金利発表を控えている。

21日(木)日本時間未明のFOMC以降、BOE、トルコ中銀、22日(金)の日銀が待たれる。よってそれまではあまり動かずポジション調整中心の相場となるだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

それぞれを見ていくと、FOMCは政策変更は予定されていないがドットチャートがタカ派的であるのかハト派的であるのかを見てFOMCの意向を判断するのだと思う。先日のECBでは25bpの利上げを実施したが利上げ打ち止め示唆の文言があったためユーロは売られた。FOMCはその逆になるのではないかと想定している。

BOEに関しては英ポンド/米ドルのチャートが悪化している。BOEはECBと同じハト派的な引き締めのパターンになるのではないだろうか。トルコ中銀に関しては明確に政策転換したと思われるので、どの程度利上げするかが注目だが、市場予想の500bpというのはやや大きすぎるような気もする。少しでも利上げすればマーケットはポジティブに反応するだろう。

日銀に関してが一番よくわからないのだが、おそらくは80%政策変更無しだとは思う。ただ、これまでYCC(イールドカーブ・コントロール)のバンド幅拡大などをやっても円安が続いている。そのため、円安を阻止するような何らかの言葉が植田日銀総裁から出てくる可能性があるのではないかと思う。しかしながらその効力も限定的で、その後は結局150円トライになるのではないだろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。