この記事は2023年10月11日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2023年10月11日(水)の午前11時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。
現在の為替相場の傾向や相場観
各所で何度も言っているが、個人的な中期の見通しは、「米金利反落、株反発、ドル安」だ。
ただ、なかなかインフレが収まらず、米金利が高止まったままだったのだが今回のハマスによるイスラエルへの攻撃により、リスクオフとなった。
結果、(世界一安全な?)米国債買い戻し=米金利低下、結果ドル安に。米金利は下がっても、リスクオフの環境下、株が上がるタイミングは、タイムラグがあると思っていたが、株は一気に反発した。
現在の為替相場の戦略やスタンス
ユーロ/米ドルは週足の9連続陰線の後、酒田五法の基本通り、リスクオフの環境下の中、ボトムアウト。
ユーロ/円にするかどうか迷うところだが、中東紛争が拡大する可能性があるため、避難通貨であるスイスフラン/円のロングのまま。ドル金利が低下する中、米ドル/円の149円ミドルが重くなっている。
ただ米ドル/円をショートにするとスワップがきついので、ドルショートにするのであれば、米ドル/スイスフランかユーロ/米ドルを選択する予定。
米ドル/円は当面、148.00円~150.50円レンジだろう。仮に148.00円を割り込んでも急落する可能性は低い。よってドルショートであれば、米ドル/円以外を選択したいところ。スイスフラン/円、またはユーロ/円を押し目買い戦略で臨みたい。
▽スイスフラン/円 日足チャート
*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。