この記事は2023年11月28日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=AlexfromtheRock/stock.adobe.com)

2023年11月28日(火)の午後12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

現在、米長期債の利回りが弱くなっていることと、マーケット内で来年5月から利下げという予想が44%を占めており、利上げ予想は当然なくなっている。来年5月に利下げ前倒しという発想になってくると、米金利の方向は横ばいか下げしかない。また来年3月4月辺りに、日本の円金利に、何かしらの変化があるかもしれない。

というのは、植田氏が日銀総裁になったのが今年の4月で来年度に入ればちょうど丸々1年たつのでそろそろ動きがあるかもしれない頃合い。よっておそらく年内はないと思うが、来年度辺りから円金利は上げ基調を想定している。

となってくると日本は来年3月4月辺りに円金利が上がり、5月に米金利が下がった場合、金利差が縮小し、それは大きな動きとなるだろう。なので、来年の米ドル/円は130円割れは考えておかなければならないと思っており、個人的にはドルベアだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、週初は148.00~151.00円で、感謝祭で落としたポジションを再度構築してくるのかを見たいと思っていた。

ただ米長期債の利回りが下がっているので米ドル/円の上値追いも慎重にやらなければ危ないかもしれないとコメントしていた。

しかし既に148円を割ってしまったため、予想レンジを147.00~150.00円に改めたい。戦略的にはリアルタイムで丁寧に戻り売り回転を行いつつ、買い場探しをしたいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。