この記事は2023年11月27日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Gorodenkoff/stock.adobe.com)

2023年11月27日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、米国の感謝祭前の調整を経て全ての通貨が上昇で取引を終えた。先々週に続き、ドルは全面安の展開で引けている。

円は主要通貨のなかでは上昇率は最下位(+0.12%)、それ以外の通貨に対しパフォーマンスで劣り、結果、クロス円が買われている。

米ドル/円は下にいってこい。結果、週足では米ドル/円を筆頭にクロス円でも高値圏で下ひげの長い陽線となり、これだけみれば買いの強さを反映して、続伸の可能性がある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は月末・月初をむかえるが、30日(木)にはFRBが最重要視する物価指標であるコアPCEデフレーターが発表される。

14日(火)に発表された米10月のCPI(消費者物価指数)は低下が鮮明となり、再びドル売りイベントとなった。CPIとPCEは構成要素が少し異なるので、一概にいえないが、CPIの低下傾向が続くのであれば、PCEのトレンドも下方向ということになる。

この数年、感謝祭後はドル売りが鮮明となっており注目に値する。通常第1月土曜と思われがちな米雇用統計は、12月は第2土曜(定義は12日を含む週から3回目の金曜日)となる。クロス円の深い押し目は買いだろう。

今週は米ドル/円で148.50~151.50円、ユーロ/米ドルで1.0850~1.1050ドル、ユーロ/円で161.50~165.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。