この記事は2023年11月29日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Tierney/stock.adobe.com)

2023年11月29日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日28日(火)のNY市場の米ドル/円は、147円台ミドルに反落。FRBのウォラー理事は「経済を減速させ、インフレ率を2%に戻す上で政策が現在、好位置にあるとの確信を私は強めている」と発言。

一方、ボウマン理事は、「インフレ率を目標に戻すため追加的な金融引き締めを支持する」との見解を改めて表明したものの、来月の利上げを支持するには至らなかった。この2人の発言を受けて市場では、米利上げサイクルは終了したとの見方がさらに強まることに。

米2年債利回りは一時16bp低下。FRB当局者の発言を受け、来年には政策緩和の余地が生まれるとの見方が強まり、スワップ市場では2024年末までに100bp余りの利下げが織り込まれている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドル指数は4日続落。本日29日(水)東京市場に入り、米ドル/円は一時147.02円付近まで下落。他通貨でもドル安が進んでいるが、ドル金利の低下は米ドル/円への影響が大きく、総じてクロス円も反落。

前回のコラムと変わらず、米ドル/円は150円台に戻さない限り、ドル金利の低下もあり米ドル/円の戻り売り継続。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。