この記事は2024年3月26日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2024年3月26日(火)の午後13時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。
現在の為替相場の傾向や相場観
米ドル/円はおそらく152.00円を抜けると考えている。日銀のマイナス金利解除が実行されたため、目先円を買う材料がなくなってきている。そうすると152.00円を超えたところに溜まってくるストップロス、バリアオプション、ノックアウトオプションに吸い寄せられる可能性があるだろう。
昨日25日(月)辺りから神田財務官の口先介入が入り始めており、「介入の準備はいつでも出来ている」といったニュアンスの発言をしているが、実際151円台では介入は出来ないのではないだろうか。少なくとも152円を超えて153円辺りまで行かないことには難しいだろう。
また米国の金利もすぐには下がってこないだろうし、日本の金利はこれ以上上がらないため、日米の金利差は縮小しようがないのが現状。そのことからドルを買っていればスワップ金利で儲かるというムードがあり、それも含め下がれば買いたいという思惑が隠れているのではないだろうか。
現在の為替相場の戦略やスタンス
今週の米ドル/円予想レンジは、149.65~153.00円。
現在は、レベル感でショートを振ってしまいがちなのだが、スタンスとしては押し目買い。具体的には152.00円のストップを引っかけて跳ねた152.50~153.00円で利食いたいと考えている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。