この記事は2024年4月10日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「井口喜雄氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

FXトレード戦略
(画像=Synthetica/stock.adobe.com)

2024年4月10日(水)の午後13時すぎにトレイダーズ証券の井口喜雄さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。

現在の為替相場の傾向や相場観

「そろそろ」と言いながら、米ドル/円はもう3週間ほど動けず151円台でレンジが続いている。下値を徐々に切り上げつつ、152.00円を目指しているものの、介入警戒や防戦売り、厚い売りオーダーをこなせずいまだ攻略ができていない。

そうした中、本日10日(水)は3月の米CPIが予定されており、米ドル/円の膠着状態に終止符が打たれるのか期待したい。米CPIの予想値は前年同月比で+3.4%(前回:+3.2%)、コア指数は+3.7%(前回:+3.8%)となっている。足もと1月、2月のCPIは予想を上振れており今回も警戒感が漂う。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今回の米CPI次第ではあるが、151.00円から152.00円のレンジが続く限り、この中でうまく立ち回っていくしかない。もちろん、上下にポジションが溜まっているのでブレイクがあれば参戦出来るよう準備しておく必要がある。

介入については、ボラティリティが低下するなか、152.00円付近で打ってくる可能性は低いと考えるが、153.00円まで急騰するような展開であれば、ありそうな雰囲気だ。上値への深追いは避けて介入ラインを探りながら短期で回転していきたい。

また、下方へのブレイクも余程米CPIが下ブレるか、日銀の政策変更がない限り、深追いするより、押し目を狙う方が合理的だろう。

▽米ドル/円 の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。