この記事は2024年4月9日(火)に「羊飼いのFXブログ」公開された「志摩力男氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=k_yu/stock.adobe.com)

2024年4月9日(火)の午後14時すぎに現役トレーダーの志摩力男さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

志摩力男
慶應義塾大学経済学部卒。1988年~1995年ゴールドマン・サックス、2006〜2008年ドイツ証券など、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任。そのあと、香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立後は世界各地のヘッジファンドや有力トレーダーと交流があり、現役トレーダーとして活躍中。

現在の為替相場の傾向や相場観

現在の米ドル/円は、介入警戒と152.00円にあると思われるバリア系オプションの影響で上値が抑えられる一方、日米金利差から来るドル買い・円売り需要も強く、最高値近辺で動けなくなっている。

もちろんこの均衡はどこかで崩れる訳だが、上値を跳ねてから介入が入って落ちるのか、それとも152円手前の売りが勝って152.00円の壁を超えられないまま落ちるのか、というところだ。

ただ状況を見ると、152円手前で介入期待からのショートも多くなっているので、時間がたってもこの辺りでレベルが変わらなければ、もしかしたらこのまま上がっていく可能性も高まるかと思っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ここからは、CPI、PPI、ECBなどを控えてはいるものの、現在はイベントというよりは、売り手と買い手の力勝負のようなプロレス的状況かと思う。よって予測が付かない部分もある。

また、少し気になるのがゴールドの上昇とユーロ/米ドルが落ちなくなっていることだ。これは長期的に見て、ドル高トレンド終焉の示唆かという気もしている。

▽米ドル/円 日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。