この記事は2024年5月7日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=wanniwat/stock.adobe.com)

2024年5月7日(火)の午前11時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は先週3日(金)に152円割れまで下落した。しかし、イエレン米財務長官の牽制発言が出たこともあり、ここから150円を割り込んで、さらに介入をするような流れではないように思う。

直近の最高値となった160円付近で上値を止め、その手前の158円でも止めたと思うが、次は戻ってきて155円台で止めるかどうか、というくらいで154円台では介入は入らないだろう。

本来、日米の金利差があるため、下がればドル買いで問題ないとは思うが、もし米国の景気の鈍化が鮮明になってくるようであれば、ドルは徐々に落ちてくるかもしれない。

ただ、現状は落ちる感じはしない。また、米国の労働環境は徐々に悪くなっている気がするが、これをきっかっけに米国の利下げが前倒しになるほどは悪くないのが現状。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、介入があった場合、150~156円。なければ152~156円で考えている。

神田財務官が腹をくくって「イエレン氏がなんと言おうとこれは日本にとって悪い円安だ」といって150円割れくらいまで介入すれば面白いのだが、6月の退任も控えているので可能性は低いだろう。

トレード戦略としては、151~152円などの押し目があればドル買いから入り、155円台で利食いをするようなイメージの押し目買い回転で臨みたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。