上場廃止のトッズ・グループの1〜3月は中国市場が前期比24%減と大幅減で売上高は426億円
(画像=「セブツー」より引用)

トッズ・グループ(TOD’S GROUP)は5月20日、2024年12月期の第1四半期決算(1月31日~3月31日)を発表し、売上高は前年同期比で6.7%減少となる2億5230万ユーロ(約426億3870万円)だった。

グループすべてのブランドが米国と欧州で好調で、特に米国は前期比で19.6%増となる2000万ユーロ(約33億8000万円)の売上高だったが、「トッズ(TOD'S)」と「ロジェ・ヴィヴィエ(Roger Vivier)」が中国市場の低迷の影響を大きく受けた。中国本土はグループ全体の売上高が前期比24.0%減の6730万ユーロ(約113億7370万円)と大幅に落ち込んだ。中国では店舗の客数が急激に減少しているという。日本は好調だったが中国の落ち込みを補いきれなかった。

ブランド別での売上高は、主力の「トッズ」は1億2170万ユーロ(約205億6730万円、前年同期比6.6%減)「ロジェ・ヴィヴィエ」は5270万ユーロ(約89億630万円、同23.2%減)、「ホーガン(Hogan)」は6150万ユーロ(約103億9350万円、同8.2%増)、「フェイ(Fay)」は1600万ユーロ(約27億400万円、同12.7%増)だった。

トッズ・グループは、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)傘下の投資会社Lキャタルトン(L Catterton)が公開買付を実施し、ミラノ証券取引所に上場していたが5月8日に上場廃止となった。同社はミラノ証券取引所に上場していたが、これに伴い5月8日に上場廃止となった。今後は各ブランドの可能性を最大限に引き出すために必要な投資を行なっていく。

1ユーロ=169円換算(5月20日時点)