アキレスのシューズ事業は赤字幅が拡大 第1四半期は約3億円の営業赤字
(画像=「セブツー」より引用)

アキレスは8月8日、2025年3月期の第1四半期決算(4月1日〜6月30日)を発表した。売上高は187億7600万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は3億1400万円の赤字(前年は4億3500万円の赤字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3900万円の赤字(同1億8200万円の赤字)だった。

「瞬足」や「ブルックス(BROOKS)」などのシューズ事業は、アキレスの売上構成比で12%程度。アキレスは今年4月に原材料価格やエネルギーコスト、物流費の高騰などを理由にシューズの国内生産を2026年3月末までに段階的に終了すると発表している。

アキレスの2023年3月期通期のシューズ事業の売上高は113億8700万円(前年比1.0%減)だったが、営業利益は9億7100万円の赤字(前年は6億8100万円)となり、コスト上昇が利益を圧迫し赤字幅が拡大していた。今期もシューズ事業の苦戦が続いている。

「ブルックス」の売り上げが好調だったが、そのほかの商品群の回復が遅れ、さらに円安による仕入コストが上昇したことが足枷となった。シューズ事業の売上高は、前期比で5.4%減となる23億2600万円となり、営業利益は2億9500万円の赤字(前年同期は1億8600万円の赤字)で、赤字幅は改善されないままでいる。

アキレスは大阪市に保有する固定資産を約22億円で売却し、特別利益として第2四半期に計上することから、2025年3月期通期の連結業績予想を修正した。売上高は840億円(前回発表から修正なし、前年比6.9%増)、営業利益は2億円(前回発表から修正なし、前年は9億5800万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は18億5000万円(前回発表は3億円、前年は82億1000万円の赤字)に修正した。