この記事は2024年9月3日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Fabian/stock.adobe.com)

2024年9月3日(火)の午前12時半に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

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現在の為替相場の傾向や相場観

米ドル/円は、かなりショートカバーが入り、持ち上がった相場だ。先週8月26日(月)~28日(水)の3日間143円台を攻めに行ってショートが溜まり、大したショートカバーの材料でもないPCEで30日(金)に146円台まで上昇してしまい、本日9月3日(火)は147.21円付近の高値をつけている。

ストップ絡みの値動きではあるが、ドルがだいぶ強く見えてしまいそうだ。しかし、戦略としては引きつけて売り場探しでいいと考えている。

実際、日米の金利を考えると、少なくとも日本の金利に関しては上昇方向であることは明らかである一方、米国に関しては9月は25bpかもしれないが、以降も年内あと2回の利下げで、合計100bpの利下げが織り込まれている。来年2025年の6月か7月までに25bpの利下げが4回で、現状から考えるとトータルで200bpの利下げになるだろう。

日本は来年3月までにあと1回25bp上がると考えているので、日米の金利差は相当縮まる見込み。それを考えると来年の夏には、米ドル/円は135円くらいでないとおかしいという気がしている。ただ、とりあえずは金利差に関しては、現状はまだあるので、円キャリートレードが再開されるとは思っていないが、流れから言ったら基本は戻り売りでいいだろう。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、144.50~148.00円。予想上値の148.00円は日足のチャートを見ても、何度も上値が抑えられたポイントのため、非常に重いレベルだ。よって予想上値として想定。

一方下値レベルも何度か跳ね返してきたポイントのため想定。戦略としては、引きつけて売り場探しをしたい。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。