こんにちは、シンガポール在住のプライベートバンカーのN.Sです。
少々大げさなタイトルをつけてみました。ここ半年くらいこの話題に触れていなかったような気がしましたし、最近日本の新築不動産(特に六本木や麻布近辺)のシンガポールの新聞でも見かけるようになってきたからです。
日本の不動産ってどうなのよ?~高騰する海外市場との比較より 〜
以下、簡単にまとめをお届けします。
【参考】
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世界で活躍するプロフェッショナルの条件〜シンガポールでの採用活動を通じて感じる事〜
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◉日本不動産の人気と魅力
日本の不動産の広告をこっちのビジネス新聞で見るというのは、今までではかなり想像し難い現象でした。シンガポールというお国柄、イギリスやマレーシアの不動産広告を見ることは往々にしてあります。
しかし今、現地のいわゆる小金持ち(私の同僚など)の間では、「こりゃ安い、六本木ヒルズの近くなのにシンガポールで一番高いオーチャードエリアの3分の2くらいの坪単価だ。」「信頼できるデベロッパーなのか?」「N.Sは買わなくていいのか、早くしないと値段が上がっちゃうぞ」などといった会話が繰り広げられ、週末にはその不動産の説明会が行われているほどです。
こっちの公営住宅以外に住んでいる人々からすると、坪単価、ならびに一戸当たりの総投資額も非常に魅力的に映ることでしょう。彼らは普通に日本円で1.5億円は最低かかる家に住んでいる人々です。
ちなみに、シンガポールにおける富裕層といわれる人達は総家庭数の11%くらいあるわけですから、マーケティングをする対象としては極めて適しているでしょう。
シンガポール、香港、イギリスといった彼らにとって一番安心できる投資先が利回り的に魅力的でなくなった現状では(シンガポールのレジデンスで利回り2.5%くらいでしょうか)、都心でも5%弱で回る日本の物件を物色し出すのは当然の流れと言えるかもしれません。