東京23区の西、すぐ隣にある「吉祥寺」はかねてより、“住みやすい街”として、何度も取り上げられてきた。その吉祥寺エリアがまた、みんなが選んだ住みたい街ランキングで第1位に輝き、4年連続で王座を守るという快挙を達成した。

リクルートホールディングス(HD)<6098> のグループ会社であるリクルート住まいカンパニーは3月2日、不動産・住宅情報サイト『SUUMO(スーモ)』の2015年版、みんなが選んだ住みたい街ランキング(関東版)の結果を公表した。その結果、吉祥寺が4年連続で1位に輝くと同時に、再開発のすすむ武蔵小杉が5位に大きくランクを上げるとともに、目黒も11位から4位に大きくランキングを上げるといった動きがみられた。

「みんなが選んだ住みたい街ランキング(関東版)」は、リクルート住まいカンパニーが実施するウェブ形式のアンケートで、「最も住んでみたい街(駅)」や「今後住んでみたいと思う行政区」などを尋ねる形で実施。それぞれ、上位3つを回答してもらい、得点を合算して住みたい街ランキングが算出される。

上位をそれぞれ紹介すれば、4年連続1位と快進撃を続ける吉祥寺に続き、オシャレな街として知られる恵比須が2位に、そして横浜が3位にそれぞれランクインした。もともと、住みやすさやオシャレなイメージから人気のあったエリアが順当に、トップ3を占めた格好だ。

加えて、今回のランキングでは、武蔵小杉や目黒がランキングを大きく上げ、注目を集めた。武蔵小杉は、世田谷・大田区と多摩川を挟んだ向かいにある川崎市の東急東横線とJR南武線の交差するターミナル駅の一つ。かねてより、同駅周辺で再開発が進んできた地域だ。東横線に乗れば、渋谷駅まで乗り換えなしで出られる上に、南武線では、川崎のショッピングセンターにも行けるなど、利便性は高いと言えそうだ。

リクルート住まいカンパニーが公表した資料でも、「今後の発展が期待でき、交通の便が良く資産価値も高い。また、昔ながらの飲み屋が多い」「高層マンションや大規模商業施設の建設ラッシュなど、今一番発展していっていると思うから」「東横線の真ん中あたりでどこへも行きやすく、日常の買い物は何でもそろって便利だから」などの意見がみられた。

一方、目黒も大きくランキングを上げた街の一つだ。調査結果でも、「評価の高いレストランやオシャレショップが増えてきている」ことが大幅ランクアップに貢献したとされており、文化施設の多さや、桜の名所としても知られる目黒川なども高い評価につながっていそうだ。

目黒はJR山手線の駅であることはもちろんのこと、東急東横線に乗り入れる東急目黒線、都営三田線・南北線とのアクセスもいいことから、鉄道のアクセスも良好だ。ちなみに、結婚式場・レストランなどの複合施設として有名な「目黒雅叙園」や、世界でも珍しい寄生虫を専門とした博物館である「目黒寄生虫館」もあるなど、見所も少なくない。

ほかにも、埼玉県民ランキングでは、、「池袋」「吉祥寺」「恵比寿」など東京都心部の街がトップ5に入るとともに、千葉県民ランキングでは、駅から保育園までの送迎サービスなど子育て支援を打ち出している「流山おおたかの森」が7位にランクインするなど、街の特徴を上手く打ち出してランキングに食い込んできた街もあるようだ。

(ZUU online)

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