武田薬品工業 <4502> と京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は、心不全や糖尿病、神経疾患などの分野で、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究に取り組む。4月17日に共同研究契約を締結したと発表した。同研究所の山中伸弥所長が研究全体を指揮し、武田薬品工業が10年間で200億円の研究費用などを提供する。
発表資料によると、武田薬品工業と京大iPS研究所から約50人ずつが共同研究に従事する。当初の研究分野としては、心不全、糖尿病、精神神経疾患、がん免疫療法などが有力候補として挙げられている。共同研究の進展に伴い新たなプロジェクトを追加するという。
武田薬品工業は200億円の研究費用のほか湘南研究所の設備なども提供する。同社の化合物ライブラリーなどの研究資産も研究に活用する。
武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長は発表資料で「当社は日本の再興戦略の一翼を担うiPS細胞技術の応用について、CiRAの研究を長期にわたり支援してまいります」とコメント。
京大iPS細胞研究所の山中所長は「10年にわたる共同研究契約が締結できましたことは、iPS細胞技術を用いた医療応用を実現する上で大きな力になります。多くの方々に関わる病気のみならず、稀少疾患など、さまざまな疾患の治療法開発に貢献してまいります」とのコメントを寄せた。(ZUU online 編集部)
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