機能性表示食品にはどんなものがあるのか

脂肪の吸収を抑え、糖の吸収をおだやかにするノンアルコールビールとしてキリンビールは「パーフェクトフリー」を6月に発売を予定している。

また、ライオン <4912> はラクトフェリンが含まれ、内臓脂肪を減らすのを助け、BMIの改善に役立つとして「ナイスリムエッセンス ラクトフェリン」を届け出ている。

しかし、この商品は2007年から発売しており、トクホから機能性表示食品へ切り換えて申請しているものと想像できる。カルピスは血圧が高めの方に適したラクトトリペプチドが含まれた「アミールWATER」を申請している。


本当に機能するのか、安全性は確保されているのか

消費者庁としてはこれらの商品を事前に細かくチェックするのではなく、事後的な監視にとどまる。どこまで本当に機能するのか、また安全性の確保などが論点となってきそうだ。事実、機能性表示食品として届け出が受理された商品のうち、トクホの審査では安全性が確認できないと指摘を受けた成分を含む商品があることがわかっている。

機能が弱い場合や、全くないケースでも健康に被害が出なければ問題はないが、安全性が確認できずトクホの認定を受けられない商品が、機能性表示食品として受理されたということを宣伝されては、消費者庁も本末転倒だろう。

本来であれば食品の「機能」の程度も事前に評価すべきだが、そもそもこの「機能性表示食品制度」はアベノミクスの規制緩和策のひとつとして設けられたもの。事前審査は形式面を、あとは事後監視で対策することがメインとなっている。そのため事前チェックはあまり期待できない。

これから続々と機能性表示食品は出てくる中、安全性はしっかりと確保したうえで、機能性が「気のせい」で終わらない商品を出して欲しいものだ。

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