全産業にも波及する「クラウドの本質」

ここからはコンセプチュアルな話になるんですけれども、クラウドの本質っていうのは、僕はインターネットの本質的な価値とすごいつながっているなあと思っています。

「インターネットというのはなんだか楽しい」というのはインタラクティブで、自分がやったことを一方通行ではなくて、自分がやったことに対して意見があるとか、コミュニケーションもやりとりがあった方が楽しいと思うんですけれども。そういうひとつのポイントがあります。 加えて、あとオープンであると。昔は一企業で全部かかえようと、例えばこの会社でやろうという囲い込み戦略がありましたが、これくらい時代の流れが早いので、一企業で全部やるのは無理だなあと思っておりまし。オープンにして繋がる価値が本質的な価値であるというところだと思います。

あとは、いつでもどこでも自分が見たい情報が今見れるとか、今自分が話したい人と今すぐ連絡がとれるとか、そうことの価値っていうのは人間の本質的な欲求に満たされているなあと思ってまして。

クラウドの中で例えばコイニーさんがやられている決算であるとか、リクルートさんがやられている「エアレジ」のようにPOS、銀行カード、電子マネー、ECというものが全部クラウドになっていくと思うんですけれども、どんどん入ってきて、その周りにユーザーの方がいらっしゃると思うんですけれども、今後、さらに新しいエコシステムができてきて。

例えば、金融というのはめちゃめちゃ相性がいいですよね。インターネットと数字って、もともと数字って物を移動させるものがないので、金融機関は今、フェイスブックとかグーグルとかアップルペイとか出てきていますけれども、そういう会社との戦いになってくるでしょうし。エンタメ、まあ音楽・映画の世界もどんどん変わってきていますし、サービス業のところも変わっています。