しわ寄せは社員や一般株主へ
大塚家具やその一般株主はこの騒動で多大なダメージを受けている。大塚家具の社内は久美子氏派と勝久氏派に真っ二つに分断しており、この委任状争奪戦にどちらが勝利しようと社内に大きなしこりが残るのは必至である。さらには、大塚家具の株価が不安定化したことで、会社の経営自体には関心のない、株を売買することにより利益を得ようとする不安定な株主の数が増加している。このことは今後の大塚家具の経営に悪影響を与える可能性が十分にある。
このような株価の釣り上がりは、短期的には株主に利益をもたらすこともあるが、長期的には不安定な株主の増加による不利益をもたらすことの方が多いであろう。株式の買い集めなどの株価が釣り上がりうる事態においては、経営者は大塚家具で起こったようなことを引き起こさないように注意すべきだろう。
(ZUU online 編集部)
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