AKB, ももいろクローバー, アイドル, モーニング娘, でんぱ組

(写真=Thinkstock/Getty Images)

アイドルエンタテインメントの本質は、一言でいうと「アイドルの成長ストーリーをコンテンツとして消費・体験する」ということである。アイドルエンタテインメントが顧客に提供する「体験」の仕組みは、最新のマーケティング論で問題とされている「顧客経験価値向上」のあり方を考える上でヒントとなり得るだろう。


アイドルエンタテインメントとは何か

NHKテレビドラマ「あまちゃん」効果やテレビ、雑誌におけるアイドル特集が増えていることから、世間ではここ数年アイドルが流行っていると漠然と感じている人も多いのではないか。現在「AKB48」や「ももいろクローバーZ」、「モーニング娘」などの人気グループを筆頭に、全国には500組以上ものアイドルグループが存在していると言われている。

こうした盛り上がりを見せるアイドルエンタテインメントの本質は何か。一言でいうと、それは「アイドルの成長ストーリーをコンテンツとして消費・体験する」ということである。つまり、ファンが音楽CDやDVDを購入したり、イベント会場に足を運んだり、SNS上のコミュニティーで様々な情報交換を行ったりするのは、すべてはストーリーを「体験する」ための行為と捉える事が出来る。言い換えれば、顧客にとってのアイドルエンタテインメントとは「物語消費」なのである。

最新のアイドルエンタテインメントが顧客(ファン)に提供する「体験」の仕組みについて考察し、マーケティングの観点からアイドルエンタテインメントの解釈を行い、現代のマーケティング活動の一助となり得る、エッセンスを導き出してみたい。