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スマートホテルプロジェクトとは?

2015年1月27日、ハウステンボスはスマートホテルプロジェクトの一環として、「変なホテル」を2015年7月17日に開業すると発表した。

スマートホテルプロジェクトとは、(1)建設コストを削減した工法の導入、(2)人件費削減を目指したロボットの導入、(3)省エネルギー化、太陽光発電の導入の3つを柱に、ローコストホテルとして快適性と生産性を追求する取り組み。「変なホテル」は、サブタイトルに「変わり続けることを約束するホテル」とあるように、開業時にホテルとして完成形を確立するのではなく、次々と新しいことに挑戦していく。


常識破りのサービス内容

「変なホテル」というネーミングはインパクトがあり、広報戦略として思い切ったものと評価できる。実際に数多くのマスメディアに取り上げられ、宣伝効果は計り知れない。もっとも、名前だけでなく、常識破りのサービス内容が注目される理由だ。

まず驚かされるのは、フロント、ポーター、清掃のスタッフが、ロボットなのだ。チェックイン、チェックアウトもセルフサービスで、必要があれば受付ロボットが対応する。また、受付の際に、顔の画像が読み取られ、画像認証技術により、ドアの開錠が行われるため、鍵が不要となる。荷物がある場合にはポーターロボットが部屋まで荷物を運び、ロボットが部屋も掃除する。もっとも顔認証については、プライバシーの観点から、代替えのICカードキーを利用することも可能だ。


快適さと料金の安さを追求

これまでのホテル業界は、客室とサービスを充実させた「シティホテル」とコストを重視した「ビジネスホテル」に分類され、快適さを求めるか、料金の安さを重視するかにより選択されてきた。

しかし、理想的なのは、快適で料金が安いこと。そう考えると、人件費や光熱費を削減しコストを抑え、その分客室は広くとり、快適な滞在を提供することができれば、人気に火がつく可能性は十分にある。さらにロボットが対応するという近未来のスタイルを取り入れることで、話題性があり、アトラクション的要素もあるので、新しいもの好きの人は、体験してみたいだろう。