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(写真=Thinkstock/Getty Images)

1980年代、高度経済成長期の日本はエコノミック・アニマルと皮肉を込めて呼ばれていた。当時は日本の資金でアメリカを買い占めることができるほど、"強い"日本を誇っていたからだ。しかしその後、90年代に入るとバブル経済が崩壊し、長期低迷に陥った。さらにリーマンショックや東日本大震災でどん底を味わい、ようやく最近景気も徐々に落ち着きを取り戻しつつある。

近年、企業活動のグローバル化が進み、これまであまり知られていなかった新興企業がスピード上場を果たしていくなか、従来主流を占めていた企業とは明らかに趣(おもむき)が異なる企業が増えている印象を受けている。とくにベンチャー企業では、この傾向が顕著だ。このような新興企業は、従来型の「日本的経営」とも呼ばれるような仕組みを採用しているところが少ないと思えるのだ。


日本的経営の特徴

日本的経営には、「三種の神器」とも言われる3つの特徴がある。一度正社員として雇用した社員を定年まで雇用し続ける「終身雇用」。個々人の能力ではなく年齢や入社した年次により給与が決まっていく「年功序列」。欧米のような職業別の横断的な組合ではなく、企業ごとに正社員を組合員として組織し企業に対抗する「企業別労働組合」。

定年まで勤務できるという安定した雇用環境の中、長期勤務をすればするほど給与等の待遇がよくなるため、離職率は低下し、会社に対する忠誠心も熟成される。また企業別労働組合により、労使が一体となって業績向上に向け健全に発展していくことができた。

これとは対照的に、「グローバル経営」という考えがある。雇用は終身雇用ではない代わりに、年功ではなく能力が重視される。このため能力のある人ほど高い給与を得られるが、優秀な人材ほど自身の能力を最大限に活かせる場を求めるため、人材流動性は高くなりがちだ


グローバル経営のメリット

グローバル経営は、短期的に成果を求めるベンチャー企業に適した方法だといえるだろう。会社のステージごとに必要なスキルや経験を持つ者を適時雇用し、次の成長ステージに入ったらまた新たに必要なスキルや経験を持つ者を雇用する、という段階を登ることができるからだ。さらに会社設立時よりグローバル経営を採り入れておくと、起業当初から海外市場をターゲットにできるので、世界中から人材を招きやすいというメリットもある。
起業当初は資金に乏しいベンチャー企業も多く、グローバル経営を採用するメリットは資金的にもメリットは大きい。