アベノミクスになってから株式から債券への相関にシフト

もともとは株式市場との相関がより強く、長期債利回りとはほぼ無相関、もしくは負の相関であったREIT指数であるが、2012年末のアベノミクス以降は徐々に長期国債との相関性が強まり、株式市場以上に連動性が高まっている。

特に金利の絶対水準が異常なレベルまでに低下し、かつ債券の最大の買い手が日銀という状況で市場の流動性が薄れ、乱高下しやすくなった債券価格に連れてREIT価格もレンジ内の値動きにも拘わらず、株式市場に対し相対的にボラティリティが高まっている。

本来は「利回り」というクッションが価格の変動率を緩和し、市場全体が下落している時にも相対的に安定しているべき金融商品として捉えられていることから、この点も投資家が一時的に離れる要因となっている可能性も高い。


結局REITは期待を先食いしただけなのか?

本質的な好材料が乏しい中、やはり金融緩和期待で価格のみが高止まりしている状況では、投資家はいったん梯子が外されたと見るや、ある時一斉に撤退してしまうという可能性も念頭に置いておくに越したことはないであろう。(ZUU online 編集部)

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