市場調査をおこなう富士経済は5月28日、2014年に同社が実施した加工食品国内市場の調査結果を分析し多結果、同年の市場規模が21兆5806億円となったことを改めて指摘した。

発表によれば、国内加工食品市場の14年の市場規模となった21兆5806億円は、前年の99.9%。13年には21兆5991億円だったところから微減となったものの、ほぼ横ばいの水準にとどまった。

同社によれば、14年の加工食品市場は、消費税増税により消費者の節約志向が強まったり、原材料費も高騰したりするなど、商品価格の上昇が加速。それにより、さらに節約志向が高まり市場はわずかに縮小しているという。

ほかにも、同社は「依然として低価格を訴求する品目は多いが、コストアップが進行する状況下では、各品目のシェア上位企業を中心に特売頻度を抑制して付加価値型商品を強化し、収益構造を改善する動きが活発となり、2015年は低価格帯商品との二極化がさらに進むとみられる」などとコメントしている。

また、公表された調査結果は、2014年に前年比20%増以上の拡大が見込まれる市場は冷凍水ギョーザ、リキュール類、シリアルフーズ、麦茶(リキッドタイプ)と指摘。

その上で「冷凍水ギョーザは外食メニューから家庭向け商品が拡充され、鍋メニューを中心に、冷やして食べる夏季メニューの提案により通年需要の開拓が進んだ。リキュール類は氷を入れるだけでカクテルやチューハイとして最適な味覚となるよう調整された商品のRTSが若年層を中心に人気を集めている」と成長の理由を同社は分析してみせた。(ZUU online 編集部)

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