日本の大学や製薬会社への期待
かつてのDRは、バイアグラのように、医薬品の別の薬効を偶然の出会いのような形で発見されるケースがほとんどであった。しかし、現在ではDRを偶然に頼らず、科学的な根拠から新たな薬効を発見するための研究が盛んになっている。
欧米ではDR研究の専門部門を設けている製薬企業や大学が多い。新しい医薬品が世に出にくくなっている現在、欧米諸国は既にDRという新しい仕組みを取り入れることで、既存医薬品の価値最大化戦略を展開しているといえるであろう。
一方、日本はこの分野でも遅れをとっている。DRに関する科学論文数は米国が圧倒的に多く、次いでEU諸国となっている。日本からの論文はきわめて希少である。日本がDRを推進するためには、大学、製薬企業、医療現場(病院)の綿密な協力・連携体制が必須である。
また医薬品の安全性などの規制についても今までにない大胆なルール作りも必要となってくると思われる。これらをうまくまとめてイノベーションにつなげるためには、個々の組織がバラバラに動いては早期の成功は望めない。政策的にトップダウンで進める必要があり、そのためには国家的な施策が重要となるだろう。(ZUU online 編集部)
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