6月8日に米アップルは開発者会議(WWDC)を開催する。同会議では新たな音楽配信サービスの発表が噂されていたが、現地報道によると現時点ではまだ音楽会社との条件がまとまっていないようだ。

現時点で各レーベルが米ストリーミング大手「スポティファイ」より得ている収益以上のものを要求しているため。現在、スポティファイは月間9.99ドルのうち55%を各レーベルに支払っているが、現在各レーベルはアップルと60%で協議中とのことだ。

現時点で、アップルは消費者に対し月間10ドル程度課金することが予想されている。

アップルが用意する新音楽配信サービスは購入サービスと最新版のiTunesラジオを拡充させた「ラジオ型」になるとされており、それ以外にもレコーディング中の風景を撮影した動画も一部含まれるとみられている。

音楽業界ではダウンロード販売が落ち込む一方、ストリーミング販売は規模はまだ小さいものの前年比45%増で急成長でしており、アップルは同社端末だけではなく競合の「Android」端末でも利用できるように計画しているとされている。

アップルはiTunesという強固なプラットフォームをベースに、ダウンロード販売において圧倒的なシェアを誇っているが、ストリーミング販売という「成長市場」でのシェア拡大を狙っているとみられる。

ストリーミング市場はスポティファイが存在感を示している「オンデマンド型」とパンドラの「ラジオ型」に大きく分類されるがいずれの分野にせよ、アップルは大きく後塵を拝している。

昨年、アップルはオンデマンド型の「ビーツミュージック」を30億ドル(約3700億円)かけて買収したが、スポティファイが計6000万人ほどの会員を保有しているのに対し、ビーツミュージックは30万人程度の会員数だ。またiTunesラジオの影響力も微々たるものだ。

しばらくの間アップルは、ビーツミュージックと新サービスを共存させていくとみられているが、それも新サービスの先行き次第になると思われる。(ZUU online 編集部)

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