ところで、ボーナスの使い道ナンバーワンの「貯金」は、本当にお金を増やせる方法なのであろうか。将来を見据えた賢いボーナスの使い道について、探っていこう。
貯金で本当にお金は増えているのか
貯金さえしておけば、なんとなく「お金が増えた」ような気分になる人も多いのではないだろうか。だが、果たして「貯金」はお金が増やせる方法なのだろうか。
2015年6月現在、メガバンクの平均金利は資金の多寡に関係なく0.02%。つまり100万円を1年間預けて、わずか200円の利子がつくだけなのだ。しかもこの200円も課税対象(国税15.315%+地方税5%=合計20.315%が引かれる)なので、実際は160円弱。
時間外に1回お金を引き出せば手数料で消えてしまうのが、100万円預けた場合の1年間の利子なのだ。
「普通預金」ではお金が増えないのだ。
元本を倍にするには3600年!資産形成とは言えない普通預金の現状
預金には「72の法則」と呼ばれるものがある。これは元本が2倍になる年数を求める数式だ。年利(単位:%)×年数(単位:年) = 72で求めることができる。
これによると年利0.02%の普通預金なら3,600年もかかるのだ。普通預金は資産形成の手段にはなり得ないことが分かるだろう。
実はリスクも金額も控えめ?おすすめのボーナス投資とは
預金がボーナスの使い道1位であるのに対し、金融商品は6位であった。これにより、預金は気軽に行うものの、投資にはなかなか踏み出せない傾向が見てとれる。投資はリスクが高く、高額を必要とすると思いこみ、投資をためらっている人も多いのではないだろうか。
だが実際には、すべての投資がハイリスクで高額を要するのではない。例えば勝率が高い「IPO」や、定期預金とは比較にならない高い金利の「個人向け社債」。また1万円程度で株投資を行える「ミニ株」など、少額かつ低リスクの投資はたくさんあるのだ。
ボーナス投資に最適なNISAとは?
ボーナスで投資を始めるならぜひ利用したいのが「NISA」、つまり「少額投資非課税制度」だ。NISAは2014年1月に始まった制度で、20歳以上ならだれでも利用が可能である。
1人につき1つのNISA口座を開設することができ、この口座内の取引については5年間非課税が約束されているのだ。また、NISA口座は年間100万円を上限としているので、ボーナスで始めるにはちょうどいいサイズ感でもある。
預金の利子に対して20.315%の課税がされるのと同様、投資による利益にも20.315%の課税がされる。だがNISA口座では課税対象にならないので、利益をしっかりと資産として確保することができるのだ。NISA枠を使って、賢く資産形成を始めてみるのはいかがだろうか。
バブルのときならいざ知らず、物価の上がった現代日本において、普通預金の金利ではむしろマイナスとも言えるだろう。ただ預けるのではなく、「NISA口座」を活用して賢く積極的に資産を増やしていこう。
ほとんどの証券会社で「NISA口座」は無料で開設可能だ。NISAの仕組みを理解するためにも、ボーナスに備え、今から口座を開設してみてはいかがだろうか。
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