アメリカのティーンの半分以上がオンラインで新しい友達をつくったことがあり、2割は直接会った経験もあることが米シンクタンクの調査で分かった。この調査では男女の違いも浮き彫りになっており、友達をつくったメディアの種類で多かったのは、男子がオンラインゲームだったが、女子はソーシャルメディアだった。友達関係を解消したとき、フォローや写真や記事のタグを外す人の割合は男子よりも女子のほうが高かった。

米ピュー研究所が8月6日に公表した。調査対象はアメリカの13歳から17歳の男女で、昨年から今年にかけてオンラインと対面のグループで断続的に行われた。サンプル数は4111で採用されたのは1637。


学校外で毎日友達と会うのは25%

調査によると、オンラインで新しく友達をつくったことがあるティーンは57%で、友達を5人以上つくった人も29%いた。77%は会ったことがないが、20%は直接会ったことがあると回答している。男女別では、男子の61%、女子は52%がオンラインで友達をつくったことがある。

オンラインサービスの中でも、友達づくりに最も使われているのがFacebookやインスタグラムなどのソーシャルネットメディアで、64%が友達をつくっている。このほかオンラインゲームが36%などだが、友達をつくったメディアは男女差が大きい。ソーシャルメディアで友達をつくった女子が78%と多かったのに対し、男子は52%。これに対しオンラインゲームで友達をつくった男子は57%いたが、女子はわずか13%に過ぎなかった。

友達同士のやりとりでは、学校外で友達と時間を過ごすティーンは95%いるものの、毎日のように学校外で友達と会うと答えた人は25%にとどまった。

やり取りの方法で最も使われているのは、テキストメッセージで88%が利用。毎日使っていると答えた人は25%いた。電話も84%が使っているが、毎日電話するという人の割合は19%と低かった。このほか、ソーシャルメディアサイトが72%(毎日使う人は23%)、インスタントメッセンジャーが78%(毎日は27%)、電子メールが64%(毎日は6%)、ビデオチャットが59%(毎日は7%)、ビデオゲームが52%(毎日は13%)。日本ではLINEが最も一般的と思われるが、KikやWhatsAppなどのメッセージアプリは42%(毎日は14%)だった。


ソーシャルユーザーの約9割「みんなシェアしすぎ」

友だち関係はソーシャルメディアで強くなる一方で、問題も起きている。26%が、テキストメッセージのやり取りやオンライン上でおきたことが理由で対立したりけんかしたりしたことがあるという。

ソーシャルメディアのユーザーのうち88%が情報のシェアが過剰だと感じているほか、21%がソーシャルメディア上で、友達が自分に関してシェアした記事を見たことで気分を害している。

ソーシャルメディア上で人気のポストをして、コメントやいいね!を取らなければというプレッシャーを強く感じているティーンが10%、少しは感じるという人も29%おり、合計4割弱の人がプレッシャーを感じていることも分かった。


女子の約半数が友達でなくなったら写真や記事のタグも外す

また友達関係が終わった時、多くのティーンがオンライン上での関係を断ち切っている。
フォローや友達関係を外したり、ブロックしたりする割合は女子のほうが男子よりも軒並み高い。友達を外したりフォローを外したりする割合は、男子は53%だが女子は63%もいた。ブロックするのは男子が37%だが女子は53%、記事や写真のタグを外すという人は男子の35%に対し、女子は49%だった。(ZUU online 編集部)

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