自動運転技術などを開発しているZMPは8月20日、走行中の車両の周辺環境を自動で認識するシステム「ZMP RoboVision 2 コントローラボックスセット」の販売を開始した。自動運転技術の実現に向けた技術開発や、運転支援システムの普及を後押しする形にもなりそうだ。

自動運転や運転支援システムについては、日系大手自動車メーカーや世界大手の自動車メーカーがこぞって開発や実装を進めており、ZMPはそれらを支える部分的な技術の開発販売を行っている。

その中で、自動車に搭載されたカメラで撮影した映像から歩行者を見つけ出して事故の危険を察知したり、道路にひかれた白線を検出して走行中のレーンを確認したりするといった機能の実装が進みつつある。

ZMPは今回、画像認識ソフトウェアを搭載のステレオビジョンシステムを発売。同製品は歩行者や白線のほかに、信号情報の検出や先行車両の認識といった機能を提供するもので、自動運転技術の実現や運転支援システムの改善につながる技術とも見込まれる。

また、発表によれば、ZMPのステレオビジョンシステムは、ソニー <6758> の高感度CMOSセンサーを搭載。同製品はさらに、画像認識や音声認識技術の品質を向上させる技術として注目されるディープラーニングと呼ばれる技術を活用するなどの特徴を持つ。

ZMPは自動運転などの分野で注目を集めており、DeNA <2432> や、経営コンサルタント・堀紘一氏のドリームインキュベータからの出資も得ている。アウディやBMWなど海外大手の自動車メーカーだけではなく、グーグルやアップルといった米大手IT各社も開発を進める自動運転技術分野だけに、今後、ZMPにはさらなに期待が集まりそうだ。

ほかにも、自動運転や運転支援システムに必要な歩行者などの自動検出システムの実装にあたり、車両の周辺を撮影したり、認識したりするカメラやレーダー向け半導体の堅調な需要も見込まれている。

なお、ソニーは4月に、半導体生産体制の増強に向けた投資の実施計画を明らかにしている。(ZUU online 編集部)

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