松井証券は、創業から100年以上経つ老舗の証券会社である。とはいえ、古いシステムに固執して時代遅れになっているなどということはなく、インターネット証券会社として、100万を超える口座数を誇る、投資家からも支持の高い証券会社だ。

松井証券の人気の理由のひとつとして、少額投資における手数料が安いことがある。そのため、少額投資をしながらIPOで資金を一気に増やすことを狙う個人投資家にとって利用価値の高い証券会社だといえる。 この記事では、 松井証券の IPO(新規公開株) の特徴 について解説したい。

目次

  1. 【松井証券のIPO】取扱実績
  2. 【松井証券のIPO】抽選方法
  3. 【松井証券のIPO】手数料
  4. 【松井証券のIPO】魅力
  5. 【松井証券のIPO】口座開設方法

【松井証券のIPO】取扱実績

松井証券では、IPOの取り扱いはそれほど多くない。2014年のIPO取扱件数は5件だった。2015年に入ってからは、海帆<3133>や、マーケットエンタープライズ<3135>などのIPOを取り扱った実績がある。

海帆は公募価格1,020円に対して初値1,800円をつけた。また、マーケットエンタープライズは、公募価格1,500円に対して初値4,005円となった。公募価格で購入し、初値で売却した場合には、海帆が約76%、マーケットエンタープライズが167%の利益を生みだした計算になる。

銘柄によっては利益が出なかったり、損失が出たりする可能性はあるが、直近2年で勝率82%以上とIPO株は値上がり益を得られるチャンスがかなり高いので、取り扱い件数は少なくても当選の機会があるなら、毎年複数のIPO取り扱いを行っている松井証券に口座をもっておいて損はない。

【松井証券のIPO】抽選方法

IPO株は人気が高く、抽選に当選しないと公募価格で購入することができない。抽選制度は証券会社ごとに異なっており、抽選制度に応じて、投資額や資金量の寡多等、どのような投資家が当選しやすいかに違いがある。

【松井証券は割り当て数の70%を平等抽選】

松井証券では、IPO 割り当て数の70%を一人一票の「 平等抽選」で割り振っている。この仕組みでは、申込数量が最低単元に限定されている。したがって、いくら買い付け余力があったとしても、複数単元の購入申し込みをすることはできない。

そして、抽選は、過去の取引実績や資産残高などの影響を一切受けずに行われる。資金量が少なくても初心者であっても当選する確率が下がることはない。松井証券では少額投資を行っている投資家でも、高額の投資をしている投資家と等しい確率で、IPO株の抽選に当選する可能性があるのだ。

IPO投資に関心はあるものの、それほど多くの余裕資金がないという場合には、「平等抽選」を行う松井証券でIPO株の抽選に申し込むとよい。

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【松井証券のIPO】手数料

証券会社を比較するにあたっては、手数料を考慮することが大切だ。せっかく購入した株の価格が上昇しても、手数料が高ければ利益が少なくなってしまうからだ。IPO株の購入においても、購入手数料は無料だが、売却には所定の手数料が課せられる。では、松井証券の手数料はどのくらいなのだろうか。

【50万円以下の取引なら手数料が無料】

松井証券は、少額投資を行う投資家に対して価値のある手数料体系をとっている。1日当たりの取引額が50万円以下であれば、手数料が無料なのだ。そのため、最低購入金額が低い銘柄を売買するのであれば、手数料を節約することができる。

しかし、IPO株を初値で売却する場合、50万円を超えてしまうこともある。松井証券では、1日50万円を超えて100万円までの取引については、手数料が1000円(税抜)となる。売却価格が50万円以下となるIPO株もあるので、これはぜひ利用したいところである。

【松井証券のIPO】魅力

松井証券には、1日50万円までの取引手数料が無料であることのほかにも、いくつかメリットがある。メリットをフル活用して利益を上げながら、IPO株の当選を待つとよい。

【優れたツール「Quickリサーチネット」】

まず、松井証券では、「Quickリサーチネット」を利用することができる。Quickリサーチネットでは、上場銘柄の情報や、株主優待情報やマーケットレポート、各種検索機能などが提供されている。株主優待については、権利確定月によって銘柄を検索する機能がつけられ、優待を獲得したい場合や、優待銘柄が権利確定月に向かって値上がりすることを期待したキャピタルゲイン狙いの投資をする場合に役立つツールだ。

【スマホでも取引可能】

また、松井証券は、スマホアプリの「株touch」も提供している。外出先でも気軽に株式に関する情報を入手したい投資家は多いと思われる。株touchには、自動で株価情報が更新される株価ボードが搭載されている。タップ一つで注文を出すことも可能なので、外出先や移動中にもリアルタイムの株価をチェックし、投資チャンスを逃さないようにすることができる。

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【松井証券のIPO】口座開設方法

松井証券で口座を開設するためには、まず、インターネット上で氏名や住所などの必要事項を入力する。その後、口座開設の申込書を自分で印刷して郵送するか、印刷された申込書を取り寄せるかのいずれかの方法を選択できる。自宅に印刷環境があるなら、自分で印刷したほうが申込書の取り寄せにかかる時間が短縮できる。

申込書を郵送する際には、必ず署名を忘れないようにしよう。また、口座開設に当たっては、申込書のほかに本人確認書類のコピー、マイナンバー確認書類が必要となる。これらの書類を郵送し、口座開設手続きが完了すれば、松井証券から口座開設のお知らせが届く。口座開設のお知らせには、IDやパスワードが記載されているので、これらを利用して会員画面にログインすれば、取引を始めることができる。

自分で申込書を印刷する方法だと、最短4日で口座が開設される。とはいえ、申し込みが殺到している場合などには時間がかかることもあるかもしれない。IPO株を購入する場合は、上場日よりも前に抽選に申し込む必要があるので、IPO株購入用に口座を開設する場合は、早めに申し込み手続きをしておこう。

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