8月の急落で米国株式は下落を織り込んだのか?

過去の利上げ時には平均的な株式の下落は約7~8%程度だった。

今回8月の米国株式下落は約11%、米国株式PERも17倍程度から15倍後半まで調整し、割高感はかなり減少した。

また、今回の急落の一因は中国の景気低迷であるが、さらに大きな金融システム崩壊につながるような兆候もみられない。

つまり米国は8月の11%程度の株式下落によって前倒しで利上げのショックを織り込んだことになると想定できる。


日本のベストシナリオは、10月か12月の利上げ

9月利上げとなればと、中国市場への影響が懸念される。ベストシナリオとしては10月ないしは12月利上げであろう。

いまの世界的な株安の連鎖が小康状態になっていれば、10月利上げという選択もあるかもしれない。

また、12月は米国にとって重要なクリスマス商戦前になる。注目のFOMCは9月が16~17日、10月が27~28日、12月が15~16日に開催される。

いずれにせよ、日本にとって米国利上げは中長期的にはプラス材料であることには変わらないだろう。

また、中国に対する必要以上の株価の連動性はいずれ薄れて行くものと考えられる。中国の株式市場の動向に一喜一憂するのは、日本の資本市場が未熟な証拠ともいえよう。

そしてFRBは市場の安定のためにも早く9月か12月かを宣言すべきだろう。(ZUU online 編集部)

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